1964 日本軍の航空機用エンジンについての質問です。大戦前中の日本は航空機用燃料に100オクタンガソリンが使用できなくなったため、航空機用エンジンに水エタノール噴射機を取り付け性能向上を図ったそうです。ですがオクタン価の低いガソリンのノッキングを防ぐ方法としては、水エタノール噴射の他に空燃比を上げ余剰燃料の気化による冷却というのもあります。水エタ噴射は空燃比を上げるのと比べて熱効率が良いことやより効率よく冷却できることなどの利点もありますが、一方で水エタ噴射の不均一による振動や関連装置の重量増などの欠点もあります。なぜ日本は空燃比を上げるのではなく水エタ噴射装置の開発、追加を行ったのでしょうか?むろん今あげた利点が欠点を上回るという認識だったというだけなのかもしれませんが
豆戦車マン

  1. いわゆる燃料冷却ですね。
    しかし混合比が濃すぎると燃費悪化以外にプラグカブリやカーボン発生など色々問題が起きるのはご存知と思います。

    ドイツ軍機がErhohte notleistung(最初のoはウムラウト)という燃料冷却を利用した出力増強装置を使用していました。
    水メタやGM-1より簡易な機構で済むという利点があります。
    しかしこれは燃料噴射装置やコマンドゲレートなどで精密に管制されているというのが大前提だと思います。

    キャブレター式の日本軍機では困難な手段ではないでしょうか。

    超音速

  2. あなり詳しくないので転記だけで失礼します。

    。。。水メタノール噴射の効能について。。。
    「アンチノック性と空気密度の増大」
    海鷲の航跡 P211
    https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/12019040/1/115

    。。。空燃比について。。。
    「もっと余計に燃料を入れたらどうなるかというと、燃焼速度が非常に小となって、筒外爆発をしたり、逆火したりするから、九対一というのが限度である。」
    航空技術の全貌 下 P507
    https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/12674127/1/267

    。。。空燃比について。。。
    「あまり濃い混合気は燃焼を乱して振動を生ずるので、全力付近で円滑な運転をする混合比範囲は狭くなり、混合気調整装置のはたらきがよほど微妙で正確でないと爆発不整となる。」
    航空技術の全貌 上 P445
    https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/12674525/1/234

    リンクは国会図書館のデジタルコレクションです、利用者登録をすればネット接続でいつでも読めます。
    ガス欠

  3. ↑「自分はあまり詳しくないので」
    すみませんm(_ _)m

    ガス欠

  4. お二人ともありがとうございます。混合比を高めるのも限度がある故に水エタ装置の開発装備となったのですね。Erhohte notleistungについては今後も調べたいと思います
    豆戦車マン


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