28  先の大戦時の米国の誘導魚雷に関連してお尋ねします。大戦末期、硫黄島付近の戦いです。我が回天搭載艦が浮上時に発見されアベンジャー機の攻撃を受け「フィドー対潜魚雷」によって攻撃されるのですが・・・
 これはもう・・・一方的な殺戮で暗鬱なのですが、旧海軍は敵誘導魚雷についての情報をもっていたのでしょうか。知っていればどういう対処法があったのでしょうか。
 急速浮上して高速で走れば・・・しかし、米軍包囲の硫黄島の近海で・・・など考えても。敵魚雷の故障以外免れることはなかったのでしょうか。
 
4式射撃装置

  1.  Mk.24対潜魚雷は雷速12ノット、射程3,660mだそうですから、伊二〇一潜の様な高速潜で水中最大速を数分間出せば振り切れるかもしれません。
     尤も潜水艦側が最大速に移るまでに魚雷に追いつかれないかとか、潜水艦のバッテリーが保つかどうかとか、第二撃の回避は難しいといった問題がありますが。
     まずは呼び水までに。
    T216

  2.  米軍の実戦運用結果が142発投下して、31隻撃沈、15隻に損傷だそうですから、命中率32%です。これは非常に優れた結果ではありますが、下手に騒いで次の手を食らうよりは7割近くは外れるもんだと開き直ったほうが、逆に安全な気はしますね。
     Fidoは受動聴音で追尾する単純なシステムですので、停止して無音で我慢してれば捕まる可能性は極小で、下手に捜索パターンの裏をかいて動こうとしたり、無理に速度を出して逃げようとするほうが危ないのではないかと想像します。
     また潜航で逃げる場合、Fidoの世代ですと先読み追尾とかはなく、単純な追跡線運動でしょうから、真っ直ぐ逃げるのではなく、適切なタイミングで旋回するという手が使えるとは思いますが、これはFidoの性能をかなり正確に把握していた場合の話になりますし、それで逃げ切れる可能性は、潜水艦側の速度と運動性に依存しますから、あまり確実な手とはいえません。
     音響デコイ+無音静止というのが、おそらく一番確実な手でしょう。まあ、日本にデコイの類があったのかどうかは知りませんけど・・・。
    SUDO

  3. お答えありがとうございます。水中高速潜で(失探させる速度で)振り切れば溜飲が下がりますね。しかし、後期の我が潜の水中速度は低下してします・・・(距離延伸のためか)
    命中率3割ですか。旧海軍は、誘導魚雷に関する情報は知っていたのでしょうか。「潜航した後、停止してやり過ごす」のも、誘導魚雷の存在を知らなければありえないと思います。寡聞にして誘導魚雷による攻撃を記した我が国の物を読んだことがありません。(海防艦に対する攻撃も含めて)
    米軍の攻撃は、浮上潜水艦が潜航するのを待って投下していますね。ある意味、口封じなのでしょうかね。
     かなり小さい弾頭みたいですが、被雷した後浮上して打電した艦はないのでしょうか。独海軍は音響デコイなど持っていたということは誘導魚雷の存在も知っていたのでしょうね。(自軍にもありますし・・・)

    4式射撃装置


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