44 戦艦大和の最大戦速なんですが、大戦直前で29.3ノットを記録したというのは知ってますが、改造を重ね高角砲や機銃をかなり増やした最終兵装では初期型とちがって兵員も増えかなり重くなりましたよね?


そこで多少速力が落ちるんではないかと思うのですが計算上どのくらい落ちると思われますか?


あと、航空燃料のオクタン値の違いがあるように、艦船ようの燃料にも違いがあるのでしょうか?


もしあるのなら終戦直前は粗悪な燃料だったのでしょうか?


粗悪な燃料があるなら速力も違うと思ったので…



教えてください
架空戦艦黒部

  1.  29.3ノットをどこで知られたのかわかりませんが、乗組員証言によらない、確実な文献に残った数値としては、大和が28.33ノット、(おそらく)武蔵が28.5ノットとされています。

     もっとも大和型戦艦のウィキペディアにも書かれている通り「軍艦の最高速度は目安でしかない」ものです。海面状態や燃料搭載量、海流の流れ、風速などによって数ノット程度は変わってしまうからです。

     また、対空兵装強化後の大和型は、副砲や燃料搭載量を減少させることで、重量軽減を図っていたとのことです。沖縄特攻時の大和も24-28ノットで走っていたという証言もあり、実用状態での速力低下はなかったのではないかと考えます。

     艦船用の燃料も「粗悪な燃料のため、艦隊型駆逐艦も30ノット出すのがやっとだった」という文章を読んだ記憶はあります(記憶モードですみませんが)。そういうわけで速力低下はあるでしょうけど、上記に書いた通り、大和は天一号作戦で所期の速度性能を発揮していますから、“粗悪な燃料”は積んでいなかったものと考えます。
    高村 駿明

  2. >計算上どのくらい落ちると思われますか?
    出力が同一なら速力は排水量の2/3乗にほぼ比例です

    >艦船ようの燃料にも違いがあるのでしょうか?
    とうぜんあります

    >もしあるのなら終戦直前は粗悪な燃料だったのでしょうか?
    普通に考えりゃ開戦時より質は低下してるんじゃないでしょうか

    >粗悪な燃料があるなら速力も違うと思ったので…
    内燃機関と違って燃料のカロリーが低下しても缶への投入量を増すコトでカバーできます
    ようは投入全熱量が缶の蒸発量を左右しますから
    あと蒸気タービンの特性として、ノズル使用数を増やしたり補機の排気を低圧段落に注入(クローズド・エキゾースト)すれば出力を定格の3〜5割増にアップすることも可能です

    >1.
    >海面状態や燃料搭載量、海流の流れ、風速などによって数ノット程度は変わってしまうからです。

    潮流や風などの外乱の影響をネグレクトするため、必ず一定区間を往復して連続平均を採ります
    引用なさった「大和が28.33ノット」ってのは、終末公試(S16.11.30施行)で順潮流に乗ったトキ(一方向)の値です
    このトキは
     1番航走 順潮流 風力5.5右舷横 27.97ノット
     2番航走 逆潮流 風力5.5左舷横 26.56ノット
     3番航走 順潮流 風力5.5向い 28.33ノット
    んで連続平均を採ると
     (1番航走+2番航走)/2=平均1=27.265ノット
     (2番航走+3番航走)/2=平均2=27.445ノット
     (平均1+平均2)/2=総平均=27.355ノット
    つーコトで27.355ノットが当日の公式記録となります
    (真ん中よりのデータが信頼性大と見て重み付けするワケ)

    なお、大和型の主機はがんらい四軸合計168,000軸馬力のモノを長期信頼性確保のため約90%に定格下げ(ディレーティング)し、10/10状態で150,000軸馬力と定格決めしており、主缶にも相当の力量余裕が有るので、イザと言うトキには正味28ノット出せたモノと考える次第です
    駄レス国務長官

  3. 高村さん、駄レスさんありがとうございました♪


    29.3ノットはたしか…NHKの番組だったか何かで乗組員の方が艦内放送を聞いての証言だったと記憶してます。


    潮の流れや風速で瞬間的だったんでしょうね(笑)
    仮想戦艦黒部

  4. 自分でハンドルネーム間違えてら(笑)
    架空戦艦黒部

  5.  駄レス国務長官さま、ありがとうございます。
    高村 駿明


Back