69  イタリア戦艦リットリオ級の独特な二重舷側装甲について質問です。

 甲板装甲の場合は二枚重ね合わせた装甲は同じ厚さの一枚の装甲の8割程度の防御力しかないといわれていますが、リットリオの舷側装甲も合計厚の8割程度の防御力であるのでしょうか?

 それとも舷側装甲の場合は勝手が違い、普通の一枚板の装甲と比べて防御効果が高くなるのでしょうか? 表側で被帽破壊を狙って裏側で受け止める想定なのはわかりますが、一枚板との得失がわかりません。
因幡

  1. 回答というほどでもありませんが・・・
    鉄鋼弾のように貫通力で穿つ場合と、魚雷のように爆発力で攻撃する場合で、防御効果も違うのではないでしょうか?
    魚雷には有効に思えます。
    ど素人

  2. 耐弾力は水平装甲だろうと垂直装甲だろうとほぼ板厚の自乗に比例と考えられますので、リットリオ級の280mm+70mmと一枚の350mmとの相対比較は
    (4×4+1×1)/(5×5)=17/25=0.68 まー7掛けってトコですね
    あと魚雷はなるたけ大深度で爆発させたほうが効果的なので、戦艦が目標のトキは調定深度5〜7mに調整されますから、一般的には舷側装甲の下端よか下に当たります
    駄レス国務長官

  3.  回答を頂きありがとうございます。

    >(4×4+1×1)/(5×5)=17/25=0.68 まー7掛けってトコですね
     これは、280+70oは350oの7割程度の防御力で、350×0.7で245oの一枚板に相当するということでしょうか?
     それならば280oの一枚板より下ということになってしまいますが……。
    因幡

  4.  二枚板を一枚板換算する場合、厚い方をベースにして薄い方に計数を掛けます。細かいところは省きますが、本職の計算ではリットリオの舷側装甲厚は一枚板換算で320o前後となりますので、同圧の装甲と比べて耐弾能力が落ちるのは確かでせう。
    大塚好古

  5.  あっそうか。280+70×0.7なんですね。

     ありがとうございます。お手数をおかけしました。
    因幡

  6. >3.
    耐弾力が0.68なので板厚に直すと√0.68=0.82、つまり一枚板の8掛け強と考えられます 
    駄レス国務長官

  7.  ええと、こういうことでしょうか?
     (280×280+70×70)/(350×350)=0.68 √0.68=0.82
      0.82×350=287

     それともこうでしょうか。
     (280×280+70×70)/(350×350)=0.68 √0.68=0.82
      0.82×70+280=337

     申し訳ありません。数学は大の苦手でして……。
    因幡

  8. >7.
    小職の考えは上のほうになります
    ただし非常に単純化したモデル(貫徹された甲鉄裏面のすり鉢形の破断面の面積が板厚の自乗に比例と仮定)で考えてますので、実際はオーシカ先生のほうに近くなるのかも知れません
    (こういったモノの計算式ってのは大体において実測値に合わせた近似式)
    駄レス国務長官

  9. 重ね重ねありがとうございました。
    因幡

  10. ちなみにこういった算式 ↓ も有ります

    http://www.navweaps.com/index_nathan/Miscarmr.htm
    (2. COMPUTING THE EFFECTIVE THICKNESS OF LAMINATED PLATES の項)

    数学にも英語にもチャレンジしましょう!
    駄レス国務長官

  11. >駄レス国務長官様
     ありがとうございます。
     英文は翻訳ツールの助けを借りてもなお半分もわかりませんが、とりあえず式は理解できます。

    Tsum = Te1 + Te2 + ... + TeN
    Tspaced = (Te11.4 + Te21.4 + ... + TeN1.4)0.71429
    Tlam = (Tsum + Tspaced)/2

     リットリオだとこうですね。
    70+280=350
    (70^1.4+280^1.4)^0.71429=(382.9+2667)^0.71429=308
    (350+308)/2=329o
    因幡

  12. >11.
    その式は均質鋼板の場合(A)で、表面硬化甲鉄の場合はその下の項目(B)が該当すると思います
    駄レス国務長官

  13. >>12
     ぬう。式はわかるとか大口叩いておきながらわかっていませんでした。
     こっちのことですね?

    TbeN = (Qback)(TbN)
    TeFH = (QA)(TFH)
    TFHplate = (Tcement)/25 + (Twood)/100 + (Tback)/2 + TeFH

     どうもこう、米新型戦艦のような装甲のバックプレートが金属でできているものを一枚に換算する式のようですので、リットリオのような特殊なケースでは裏表を逆に計算するべきでしょうか。

    280/25+70/2+280=326.2

     Tcementは単に硬化装甲の厚さのことなのか、装甲の表面の硬化してある部分の厚さのことなのかわからなかったりQAをテーブルからもって来いといわれても我が家の食卓のテーブルにはそんなのなかったりしますが、結果はそれらしい数字となりました。
    因幡

  14. >>13.
    う〜ん、Tcementは裏張りのセメントもしくは複合材自体の厚さのような気が・・・
    >>8.にも書きましたが、算式が先に有るワケじゃなくて、実験結果から近似式を立ててゆくモノですんで、該式も該HP制作者のバックデータから導き出した近似式と思われます(紹介しといてナンですケド)
    リットリオのような場合は少し違うかも知れないですね
    オーシカ先生のご意見はどうでしょうか
    駄レス国務長官

  15.  あくまで一般論ですが、空間を空けて装甲を張る場合、薄い板には直貼りより薄くなる計数を掛けるのがフツーであります(装甲材質によっても代わるのであくまで凡例ですが、直貼りなら0.7〜0.8程度とするけど、間隔開けるなら0.5〜0.6とする、とかですね)。

    なお、Tcementは長官殿の言われる様に、米戦艦のバックプレートの裏面加工として一般的だったセメント部分の事のやうな。
    大塚好古

  16. >>15
     ありがとうございます。
     バックプレートにセメントが使われることがあったとは知りませんでした。
    因幡


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