122 質問お願いいたします。
改大鳳級空母において、ミッドウェー海戦の戦訓にもとづき、揚爆弾および揚魚雷装置も飛行甲板へ直通した電動釣瓶式のものに改めるとされているわけですが、この場合、防火対策等はどのようになっていたのでしょうか?
また、アメリカの空母(エセックス級)では、揚爆弾および揚魚雷装置はどのようなものだったのでしょうか?

よろしくお願いいたします。
月読

  1. (日本の方)直接に図面を見たことはないのですが、堀元美(:蒼龍の艤装を担当した)「造船士官の回想」に、”ミッドウエーの戦訓を入れた揚魚雷・揚爆弾筒は、戦艦の新造がなくなって仕事の減った戦艦の砲熕担当が設計した。装甲、防焔装置、安全装置が巧緻であった。”とあって、砲弾の揚搭装置に似た小型のリフトらしいと思ってます。
     同書に、翔鶴か瑞鶴の同装置の工事で、装甲扉が落下して死者が出る話があって、格納庫側にシャッター式かスライド式に開閉する開口があったみたいです。
     同時代の空母の平面図をみると、「揚魚雷兼揚爆弾筒防御蓋開閉装置室」という5m四方くらいの部屋があります。船底から飛行甲板に至る各甲板の位置で、水平に(上げ蓋式に?)開閉する装甲蓋があったようです。防水蓋も兼ねていたと思います。この装置には、人力開閉装置室という部屋もあります。
     牧野茂(:信濃の基本設計者)は、信濃の装甲飛行甲板を支える構造に、”揚魚雷・揚爆弾筒が装甲されていて、支柱に兼用できた。”ということを書いていて、そのくらい強固な柱状構造だったらしいです。
     図面を見てみたいです。
    IWA

  2.  細かい部分は分かりませんが、エセックス級には1in厚の弾片防御と機構内に防爆対策が施された揚爆弾用エレベーターと揚魚雷用エレベーターが設置されています。
    大塚好古

  3. IWA様、大塚好古様。丁寧な回答ありがとうございました。
    返信が遅れて申し訳ございませんでした。
    月読


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