128 先日、レッドオクトーバーを追えという映画を見ていたら、潜水艦が旋回するときバンク(船体を傾けて)していたんですが、現代のテアドロップ型、葉巻型潜水艦が旋回する時に船体が傾くものなのでしょうか?
また、意図的に船体を傾けられる(左右潜舵の逆作動等)のでしょうか?
としろう

  1.  船は旋回しようと舵を切り、船体が曲がりたい方向を向くとそれまで進んでいた方向から水流を受けます。
     水面上を航行する船舶では水面下に沈んでいる船体部分のみがこの水流を受けますが、水中を航行する潜水艦は船体のみならずセイルでも受けてしまいます。船体上部にあるセイルがこの水流をもろにぶつかることで、曲がろうとしている方向へ船体が傾くように力が加わります。この力はセイルが大きければ大きいほど、その時の速度(水流の速さ)が高いほど大きくなります。
     なので全く傾かずに曲がることは無理です。
     実際に潜水艦が旋回するときにどのような制御をするかまでは存じません。
     映画の件のシーンも意図して傾けながら旋回しているのではなく、傾いてしまいながら旋回している状態を映像で再現しているのだと私は認識しておりました。
    おうる

  2. 早速の回答ありがとうございます。
    セイルの受ける水流ですね。
    主翼の揚力ベクトルを傾けて旋回する航空機と異なり、水中を縦舵だけで旋回する潜水艦が傾くのか疑問に思った次第です。
    意図的に傾けられるのかの質問は、一軸の艦がスクリュウの反力で傾かないのかの質問です。復元力だけで対処しているのでしょうか?
    としろう

  3. 確かに二昔前までの潜水艦は、高速で急旋回すると内側にバンクしましたので、深度維持が困難でした。最近の潜水艦は、自動深度制御装置が完備されていますので、fly by wireみたいなものです。急旋回をしても、単純にセイルへの水流だけでバンクしてしまって、より深く潜航したりはしません。しかしながら、今でも深々度での最大と最小の速度は、安全のため厳格に制限されています。
    豪腕少年タイフーン

  4. 豪腕少年タイフーン様
    情報ありがとうございます。
    としろう


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