165 旧日本軍の輸送船に積む輸送物のことで質問します。
日本軍は輸送船に何をどのように(例えばドラム缶に入れて)運んでいたのでしょうか?

もし詳しく記載されている本などがあれば教えてください。

tokusetukansen

  1. 直接の答えでなくて申し訳ありません。

    http://kondoh-k.at.webry.info/200812/article_1.html
    などを見ますと、軍徴用であっても、貨物船としては在来型と呼ばれるものですので、積荷形態は様々です。一般的に、このタイプの貨物船は、積荷を特定の形状に限定するのではなく、船倉内に様々な形態の積荷を整理して積み込みます。袋物は袋のまま、箱物は箱のまま、重量配分とスペースを考慮して、船倉内に積み上げます。ドラム缶などに納めるのは、液体貨物や粉末などですが、荷降ろしの状態に寄って、濡れる事を嫌う貨物で形状が小さいものなどを入れる事も有ります。

    現在の在来型貨物船、他分、最も活躍しているのは離島航路と思いますが、金属のバスケット状のものを船が用意して、小口貨物などはそれに入れることで容積率の向上を図っている例もあります。荷降ろしはバスケットのまま、岸壁に降ろし、陸上で宛先別に分別します。

    軍用の場合も、これと大差ないと思います。また軍用であっても、港から港へ輸送する場合、港で積んで上陸地点へ輸送する場合、など、状況による違いで積荷形態は変わるかとも思います。さらに港であっても、岸壁接岸出来る港、艀への積替えが必要な港など、やはり状況に寄り積荷形態は変わると思います。ただし、どのような状況にせよ、人力輸送が可能である事が基本だと思います。先述のバスケット方式では、船から岸壁直接では機能しますが、艀を使った場合、船から艀、または艀から船は船のデリックなどが使えますが、艀から陸上、陸上から艀へは、クレーンなどが使えるとは限りませんので、どこでも機能する、というわけには行きません。多分に軍用輸送の場合は、そのフレキシビリティーを確保する上からも、人力輸送が出来る事は必須な場合が多いと思いますので、上記したようにそれぞれの形態の貨物を、それぞれに搭載する形になると思います。

    旧軍ではありませんが、私の居住する国の海軍輸送艦における貨物搭載も上記とほぼ同じで、LSTタイプの輸送艦でスロープを利用してトラックがそのまま艦内へ入れる、といった違いはありますが、積荷は艦内でトラックから下ろして、個々に積み上げて輸送しています。

    最近は国際貨物輸送にはコンテナが使われるのが主流ですが、これは設備が無いと港であっても船から積み下ろしでいません。多くは船自身がそれに見合ったクレーンなどを装備していますが、昨今は港側の設備が整ってきた事も有り、クレーンを装備していない船も見受けられます。このような船の場合、輸送出来る先が固定されてしまいます。また、下ろした後の輸送にも機械力が必要です。特殊な例以外、軍用輸送では受け入れられないのでは無いでしょうか。ただし、状況が許すのであるならば、軍用輸送といえど、コンテナ方式が有効であるのは言うまでもありません。(例:湾岸戦争時の輸送など)
    elebras


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