190 はじめまして 
 大戦時日本海軍は大型艦を含めて米潜にかなり雷撃されていますが、探知機器の貧弱さは知っているのですが、それ以外の理由もあるのでしょうか?たとえば 海軍自体に弱点という自覚が無かった、米潜側が数が優勢で護衛船で守りきれなかったなど?
翔鶴

  1.  大型戦闘艦を潜水艦に食われた(もしくは大損傷を蒙った)例では、米海軍も大したもので、投入潜水艦数で考えると日本が一方的に悪いというほどでもありません。
     基本的に作戦行動中の大型艦と護衛は潜水艦に対して虚弱な一面を有しています。これは艦艇の航行速度が高いので、聴音装置がほぼ完全に無力化され、逆に艦艇の発する騒音が大きいので、待ち伏せしている潜水艦に発見されやすいからです。
     しかし艦隊は高速であることから、潜水艦は運良く艦隊の進行方向側で張っていた場合以外は接敵するのが困難になります。
     つまり予め敵艦隊の通りそうな場所を見積もって多数の潜水艦を配置しておくことに成功すれば接触の可能性は高まり、接触さえ出来ればかなりの高確率で攻撃を成功させられるのです。
     マリアナやレイテで日本は有力艦を一気に失って痛い目にあいましたが、これらは米軍が攻め寄せて布陣した場所に入っていったという面と、彼我制空権や戦力の関係で前路航空哨戒等が不十分であったこと、レーダー等でも劣勢であったこと等が複合的に重なった結果です。
     つまりは米潜水艦が優秀であったこともありますが、それ以上に米軍が優秀であったともいえるでしょうし、実は日本が戦前に企んでいた漸減作戦をまるっきり逆にやられてしまったともいえ、つまりは潜水艦の艦隊戦での使い方の成功例というものです。
    SUDO

  2.  本当に詳細なご返事ありがとうございます。手柄をあげた米潜の他にもその海域もしくは近海域他の米潜がいたということですね。かつ日本海軍も隙を突かれっぱなしということでは無かったんですね。
    翔鶴

  3. 「サラトガ」(CV-3)や「ワスプ」(CV-7)など、戦争前半ではむしろ米艦の方がより日本潜水艦に喰われていないでしょうか。
    Ranchan

  4. 暗号を解読されて、待ち受けられていたことを挙げられると思います。また、大戦後半から我国潜水艦があまり活躍していないのも、これが一つの理由(待ち受けられていた)と思います。
    UK


Back