401 空母搭載機定数の「常用」「補用」と搭乗員数の関係についてお尋ねします。

この区別は「搭乗員は常用機数分だけいて、故障などに備えて補用機数分を搭載する」と理解してよろしいのでしょうか。もちろん日本海軍の話です。
マイソフ

  1. 緒戦期に関して言えば、行動調書から搭乗員の氏名を拾っていけば、常用機数と同じ組数+α、つまり予備の搭乗員は乗艦しているようです。感覚的な話ですが、その数は艦によっても違うように思います。たとえば、真珠湾作戦時の飛龍や蒼龍の艦攻隊は、結構な数の予備搭乗員がいて、真珠湾攻撃には参加していませんが、帰りのウェーキ空襲に参加していることがわかります。
    平山

  2. >飛龍や蒼龍の艦攻隊は、結構な数の予備搭乗員がいて、真珠湾攻撃には参加していませんが、帰りのウェーキ空襲に参加している

    飛龍 操 7名、偵・電 各4名
    蒼龍 操 5名、偵・電 各4名

    むろん、これらは行動調書に出てくる人だけですので、これ以上乗っている可能性があります。
    なお、12月8日以降、航行中に他艦から移乗したという可能性は少ないと思います。
    赤城と加賀に関しては、真珠湾の後はラバウル空襲までまとまった調書がないので、R作戦時の行動調書からだけでは判断が出来ません。
    赤城艦攻隊に関しては、真珠湾攻撃からの帰国後1個中隊が減らされ(翔鶴、瑞鶴も同様)、搭乗員が異動しています。
    また、加賀艦攻隊は3個中隊のままですが、17年1月の出撃前に入れ替えがあった可能性があります。
    艦戦、艦爆隊については、艦攻隊ほど予備の搭乗員は多くなさそうです。
    平山

  3. だいぶ亀ですが、昭和13年ぐらいの軍令部要求を見ると、艦戦、艦爆、艦攻搭乗員はまず常用分、それが満たせれば補用分、常用と補用いずれも1.2倍が要求されています。昭和15年の母艦部隊の例を見ると、常用機+補用機分の搭乗員が配置されていますね。
    川崎まなぶ

  4. ありがとうございます。「真実」のリンクと合わせて、イメージがつかめました。
    マイソフ


Back