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愛知航空機が開発した水上偵察機に瑞雲ってありますよね? もしあれが1939年に九九式艦上爆撃機と採用された場合赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴および瑞鶴の搭載機数に何か変化は起きるのでしょうか? 変化としては、フロートを固定脚に替えるだけですから主翼の折りたたみ機構と急降下を行える堅牢な機体構造はそのままです。 shadow |
- 瑞雲の急降下制動板は浮舟支柱にあるので艦上機化するには別に急降下制動板を設ける必要がありますし、九九式艦爆と比べて重量はさほど変わらないのに、主翼面積が20%小さくいので、そのままだと九九式艦爆より発艦に必要な滑走距離が長くなる可能性が高く、主翼を大きく折り畳めても運用出来る機数は変わらないかむしろ少なくなるかもしれません。
また燃料タンク容量も九九式艦爆より15%ほど少ないので、航続距離の面で問題が出ると考えられます。
これらを手っ取り早く解決するために、主翼を大面積のものに変えると速度低下は避けられませんから、そこまでするなら同じ発動機を積んでいる九九式艦爆二二型か劣化版の彗星三三型を作った方がいいと思いますが(そもそも1939年には金星五○型はないんですが)。
T216
- 瑞雲は遡れば十二試二座水偵であるといってもよいわけですから、それがうまくいっていた場合、昭和14年はともかく、15年くらいならば考慮の対象にはなるのかもしれませんね。
その場合の発動機は瑞星です。
片
- >1
九九式艦爆と比べて重量はさほど変わらないのに、主翼面積が20%小さくいので、そのままだと九九式艦爆より発艦に必要な滑走距離が長くなる可能性が高く、主翼を大きく折り畳めても運用出来る機数は変わらないかむしろ少なくなるかもしれません。
主翼面積をたった20%削減しただけでそんなに影響が出るものなんですか?
また燃料タンク容量も九九式艦爆より15%ほど少ないので、航続距離の面で問題が出ると考えられます。
瑞雲って2500km飛べませんでしたっけ?
shadow
- 私が申し上げるのも差し出がましいですけれども、敢えて。
こういった「たら・れば」の話題は、ここよりも「議論ボード」の方がふさわしいのはないでしょうか。
質問者の方は、航空機関係でも仮定の問題についての記事を立てておられますが、できましたらそちらも併せ、Ans.Qでの討論は適度な所で切り上げ、続きは議論ボードにて、より踏み込んだお話をしていただければ幸いに思います。
ひよこ
- >4
ご紹介していただきありがとうございます。
shadow
- > 3
> 主翼面積をたった20%削減しただけでそんなに影響が出るものなんですか?
機体のスペックについて考えたり述べたりされようとするのなら、翼面荷重についての知識は重要です。
また、高翼面荷重機を発艦させるためには、適切な高揚力装置の想定が出来なければなりません。
昭和14年までに史実と同じ瑞雲が成立不可能なのは発動機ひとつみても明らかであるわけですし、高揚力装置、あるいは射出機など絡まる多くの技術の進度を考慮しなければなりません。「○○という機体が現実より早く○年にすでに存在していたら」という設問を簡単に受けるわけにはなかなかいかないのです。
その当時現実に行われていた発注上の要求を、実際以上に進んだものに挿げ替えることについても同様です。議論ボードでも書きましたが(ハンドルが違ってましたが同じ方ですよね)、技術というのは、ひとつのことが達成できてはじめて次のステップへ進むものです。現実に要求されていなかった、という事実をもって、そうした過度な要求は不可能だったと考えて過言ではないわけです。
「たら・れば」を語りたいのでしたら、せめて、これこれの技術の発展が現実とこの程度違っていたら、というくらいの「仮定」を置いておいていただけないと、なかなかそうしたお話に乗れるものではないのです。
片
- 〉1.
訂正。
勘違いしていたようで、瑞雲の燃料タンク容量は九九式艦爆より1割ほど大きいですね。
因みに瑞雲の正規全備時の翼面過重は、九九式艦爆二二型の2割増しで、零戦五二丙型や天山とほぼ同じです。
T216