404 鎮守府から鎮守府へ軍艦が転籍した例がいくつもありますが、兵下士官はどうしたのでしょう。総入れ替えなのか、艦と一緒に転籍した基幹要員がやっぱりいたのか……
マイソフ

  1. どの艦というような具体的な話しではありませんが、旧海軍における人事の一般的なこととしてご参考までに。

    艦船乗組の下士官兵はその在籍鎮守府所属の者を当てるのが原則ですので、転籍の場合でも、最終的にはそのようになります。 とはいっても、艦の練度を落とすわけにはいきませんので、一挙にではなく順次交代となります。

    したがって、転籍までの期間に余裕を持って行われる場合には新在籍鎮守府の者と事前に順次交代し、転籍日には全て交代が終わっている場合もありえますが、一般的にはなかなかそうは上手くいかないのが普通です。 つまり転籍日には、ということですとケースバイケースです。

    これは定員表により下士官兵の階級や職域とその人数などが細かく規定されていることと、更には特技兵・特修兵の問題があることです。 したがって、小型艦艇ならとくかく、戦艦などのように1000名近くの大型艦ともなるとそう簡単にはいかないことになります。 特に上級の下士官になるほど難しいことであることはご理解いただけると思います。 ご質問の基幹要員のことになります。

    これらの問題は別に艦船の転籍に伴うものだけではなく、平時であっても大小様々な事情が日常茶飯事的に生起しますので、一時的にせよどの艦船でも他の鎮守府所属の下士官兵が乗り組んでいることはあり得ることです。

    そしてこれらは全て鎮守府司令長官どうしの調整で行われ、その措置・結果については海軍大臣にその都度報告されます。

    なお、転籍なども含めた下士官兵の補充・交代要領については『海軍下士官兵定員補充交代規則』(明治42年達24号)に定められておりますのでこれをご参照いただけるとよろしいかと存じます。

    艦船ファン

  2. ああ、聞いてみるものですね。イメージがつかめました。ありがとうございます。
    マイソフ


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