406 皆様、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2013年元旦の初質問です。

 日本海軍が、戦艦長門型から条約型重巡、空母大鳳で採用した水中防御方式では、
内部バルジの内側を防御縦壁とし、19〜29mmのHT〜DS鋼を2〜3枚重ね張りする構成と
なっていますが、縦壁を単体の一枚板にしなかったのは何故でしょうか?

 対徹甲弾防御では、同一重量なら厚さだけでなく、縦横の面積でも極力広く大きな単体の
ブロックとする方が有利とされていますが、爆圧に耐えることが求められる対魚雷防御の場合、
同一箇所の単層式(?)の場合でも複数枚の構成にした方が有利なのでしょうか?
それとも、単に分厚い単一板で湾曲部を構成する工作上の難度から妥協したのでしょうか?

                           2013.1.01.元旦 0:20記
NG151/20@謹賀新年

  1.  縦壁は剛体で圧力を防ぐのではなく変形しながら受け止めることを狙ってます。
     厚みは突入してくる弾片(魚雷の爆発で生成される艦体等)による破損を想定してます。
     また突入してくる破片は今の対戦車ミサイル等で使われるHEATのメタルジェットとだいたい同じような振る舞いをします(フラグメンテーションしてるので抜く能力は大したことはありませが、それぞれのメタルジェットは板を確実に傷つけて続く圧力への耐力を大きく損ないます)
     もちろん工作の面等もあるでしょうけど、破片によって本命が傷つかないようにする+ある程度の爆圧受け止めを最初の一枚目が受け持ち、二枚目が爆圧を阻止し、最後の一枚で水密を確保するといったような形で防御を担当すると考えていただければよいかと。恐らく25mm3枚の水中防御性能は75mm一枚より有利なのではないかと考えます(ただし水中弾相手ですと今度は分厚い一枚のほうが有利でしょうね)
    SUDO


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