409 空母について質問です。
空母は、艦載機を発進させるため合成風速を作ってました。
そして風上に向かって発艦や着艦を行っていたんですよね。
無風状態で艦載機を発進させる場合は、風が吹いている状態より速度を速めて強力な合成風速を作るんですよね。
そこで質問ですが無風状態で合成風速12m/sを作る場合どれくらいの速度が必要になってくるのでしょうか?
shadow

  1. 12m/sの速度が必要です。

    ちなみに1nm=1852mです。
    わんける

  2. >1
    ということは、34ノット出せば約17m/sの合成風速を得られると考えていいんですよね。
    shadow

  3. それが実用的かどうか、ですね。


  4. 17m/sの風の中での発艦作業は難しいでしょう。
    BUN

  5. 発着艦の合成風速は15米でした
    無風の場合30ノットで走れば合成風速は15米になります
    だから空母は30ノット走行可能に建造されていました
    老兵

  6. 17m/sなら33.045ktになります。
    グラマンF9F-2パンサーに5インチHVARを6発搭載時の相対風速は33ktと、朝鮮戦争時の空母ボノムリチャードでは規定されていたそうです。
    私もそんな風速で甲板作業できたのかと思いますが、風が弱いときには機関砲のみでの出撃となった、ある飛行隊では風が弱いので予定ホップ数の60%しか出撃できなかったという話なので、33ktでもなんとか作業をこなしたんでしょうか。
    超音速

  7. >4
    発艦作業は、どれくらいの合成風速の中で行うのが限界なのでしょうか?
    shadow

  8. 飛行機と母艦だけでなく発艦作業では人間が飛行甲板上で発動機を起動して回転するプロペラを避けながら活動します。17m/sは人が風に向かって歩くのが困難なレベルですから安全の確保が難しくなって来ます。飛行機の都合だけで合成風速を上げられないのはこうした事情があるからです。

    BUN

  9. http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html
    のように、一般には、風速が50km/hを超えると「風に向って歩けない。転倒する人もでる」とされてます。
    15m/sですでに54km/hですから、これ以上は想定するべきではないのでしょう。


  10. >7
    合成風速が必要になるのは、飛行機が発艦・着艦する時です。発艦準備の時は、それよりも速力が低くても可(ただし速やかに発艦させるためには速力はそれなりに必要)ですし、他国の空母は知りませんが日本の空母ならば遮風柵を立てればよいのです。

    ちなみに大正時代ですら最適の合成風速は17.5m/sとの資料もありますし、昭和のマリアナ沖海戦時も17〜18m/sぐらいで攻撃隊を出しています。
    川崎まなぶ

  11. >10
    十分な性能を持つ遮風柵は、当時の日本で作れたんでしょうか?
    shadow

  12. 鳳翔、赤城と母艦を乗り継ぎ、航空廠飛行実験部を経て支那事変では一連空飛行長を務めた曽我義治氏はその回顧録の中で、実験過程において甲板上の作業の容易さとそれ以上の合成風速による歩行困難などを考慮したと12m/s基準の決定経緯を説明していますね。
    また着艦時の合成風速を飛行機の都合で上げ過ぎると飛行機の停止時に問題が出ることも示唆しています。
    簡単に遮風柵を立てれば良い、という訳でもなさそうです。
    合成風速を基準より上げることはそれなりに無理が伴うものだったと推察されます。
    BUN

  13. >11
    遮風柵の性能が問題になった、ということは私は見たこと・聞いたことはございません。

    合成風速は飛行機の性能・装備により変わってきます。日本でも艦側は15m/s以下にしたい、という要望が出されたりしていますが、日本でいえば九六艦戦ですら作戦運用には14m/s以上が求められ、大東亜戦であれば14〜15m/sぐらいが標準値となっています。また、その合成速力が必要になるのは飛行機が発艦する時、着艦する時です。そんな時に飛行甲板の上で作業する人は限られています。人数のいる飛行機の準備中などはそれ以下の速力で良いわけですし風上に向けて航行する必要もありません。遮風柵を含めれば大きな問題になるとは私は思えませんし、そのような記録は私は見たことがないです。


    川崎まなぶ

  14. 川崎まなぶさん
    「大正時代ですら最適の合成風速は17.5m/sとの資料もありますし、昭和のマリアナ沖海戦時も17〜18m/sぐらいで攻撃隊を出しています。」や「九六艦戦ですら作戦運用には14m/s以上が求められ、大東亜戦であれば14〜15m/sぐらいが標準値となっています。」と書いた根拠となる資料を教えていただきませんか?
    shadow

  15. 発艦時にも各機両側に1人ずつがチョークを外すので、30機の配列なら、残されている写真のように60人がプロペラを回している飛行機の間に居るのではないでしょうか。
    また九六艦戦の離陸滑走距離は零戦より長いので、合成風速の増大は当然の調整ではないかと思います。遮風柵を立てれば全て解決、といったことなら、12m/sの基準を策定するために鳳翔に乗り組んだ方が合成風速を飛行甲板上作業との折り合いで決める必要は無いでしょう。
    BUN

  16. 空母の着艦指導灯は6.5度にセットされています。
    合成風速15メートルに合わせているのです。
    老兵

  17.  艦爆搭乗員の小瀬本國雄氏が著された「激闘艦縛隊」の中には、「彗星は九九艦爆より着艦速度が高いので、合成風速15m/sでは着艦できない。少なくとも18m/sかそれ以上でないと云々」という記載があります。これから見て、この時期の標準は15m/sだと思いますが、川崎さんの言われるマリアナの時期に17〜18m/sで攻撃隊を出した、という話も、彗星の運用のためと考えれば別に不思議では無い様に思えます。

     なお、開戦からしばらくの間は、ミッドウェイの第一次攻撃隊発艦時に「4ノットの風が吹いているので、艦隊の速度を22ノットとした」という話がありますので、標準合成風速は13m/s程度を念頭に置いていた様な気もいたします。
    大塚好古

  18.  ↑「激闘艦縛隊」→「激闘艦爆隊」。お詫びの上訂正申し上げます。
    大塚好古

  19. 私は母艦の経験はありません
    しかし 「耳学問」はしっかり受けています
    下記をご一読ください 
    http://senri.warbirds.jp/23ura/34/sidoo.html
    老兵

  20. >16
    老兵さま

    着艦時の合成風力に横風成分が無く、常に15m/sであれば、理論上、パイロットは着艦誘導灯の指示を参考にプロシジャー通りのエンジン出力で、アプローチすれば良いと思います。その点では安心感が有りますね。

    飛行場に着陸する際は、直前に管制からその時の風向風速の情報が入ってきますが、風速や横風成分が強いと緊張したものです。機体を、ウイング・ロー等で横滑りさせ、滑走路に対して正対させねばいけませんから。母艦の着艦誘導等に相当するのがPAPI(パスアングル・プレシジョン・インジケータ)ですが、その指示を参考にスロットル操作を頻繁に行わなければなりません。

    私も航空母艦などに着艦経験など有りませんが、母艦の優速による風速の2〜3m/sのアドバンテージより着陸時の風向風速が常に一定(正対・15m/s?)の方が、やりやすいと(直感的に)思います。
    yama

  21. >17 大鳳は訓練時でも最大32ノット程度で発着作業をしていますから、ある、無い、の話ではありません。飛行機の都合で無理を強いられているというお話です。
    BUN

  22. >15.
    遅くなり失礼しました。

    航空母艦は飛行機を扱う軍艦です。したがって、飛行機に合わせるようにするのが本筋だと私は考えています。合成風速がたらない状態で発着艦させれば飛行機が事故を起こす確率が高くなるわけですから、合成風速は艦側が考える最適値ではなく、飛行機が求める値になっていきます。しかしながら、限度があるはずで、その値はいくつになるんでしょうか?という話のやり取りだと思っています。

    >12m/sの基準を策定するために鳳翔に乗り組んだ方が合成風速を飛行甲板上作業との折り合いで決める必要は無いでしょう。

    この基準を定めたということは重要なことです。特にそれが何に影響したかがです。しかし、その結果はどうでしたでしょうか?ということです。
    まあ、「赤城」「飛竜」の艦橋を左に設置したのだって実験した上でのことでしたので、試行錯誤はやむを得ないところでもあるかと思ってはいますが。

    >九六艦戦の離陸滑走距離は零戦より長いので

    私が持っている海軍作成のカタログスペック上の正規・無風での離陸距離は零戦21型が194m、九六艦戦四号が196mでほとんど変わりません。

    まあ、航空母艦は狭いスペースで飛行機を動かしますので、整備員が死傷するような事故はしばしば起こってしまっていますが、発着艦時の風速が強いための事故記録は見たことが無いですし、話を伺った整備員の方からもそのような話は聞いた記憶が無いです。
     各飛行機には4〜5人が付きますけど、風の強さも判っていて、向きも一定なわけですし、ましては整備員らの方々は風に向かって歩くわけでもないわけです。飛ばされないように、作業後は甲板横などに退避できればよく、訓練を受けた軍人さんらであれば対応できたんじゃないでしょうか。
    川崎まなぶ

  23. 手元の学研の歴史群像シリーズ『日本の航空母艦パーフェクトガイド』によれば、重量6トンに対応できる三式着艦制動装置は、大鳳以降に竣工した艦と雲鷹、海鷹のみだった(P95)との記述が見られます。無論、同時飛行作業可能な数は限定されるでしょうが、最大速力20Kt前半の小型の商船改造空母で、流星など重量級の飛行機の運用が考えられていた点は興味深いです。これは、発艦時にはRATO使用するとして、着艦はこのクラスでも可能であったと考えられていたという事ではないでしょうか。

    また、瑞鳳型などの軽空母でも彗星や天山の搭載計画があったとの記述も見られます。最大速力30Ktに満たないこれらの艦では、無風状態時には合成速力15m/sを達成できませんが、運用は可能と見られていたから計画されたのだと思います。

    大戦後半には若年搭乗員が増え、着艦制止装置が前部EV前に設置される艦も有ったようですが、搭乗員の技量の点から、現場の判断、もしくは実情に合わせ合成風力が上方修正された…という可能性はないでしょうか。


    yama


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