411 いつもご教授頂きまして有難うございます。

WW2時、各国では艦の最上甲板を暗い色(黒系統やデッキブルーなどの紺系統)で塗装している例が多々見られます。
上空よりの被発見率を低下させるためと思われますが、白く輝く長いウェーキが目立つのでほとんど意味がないとも聞きます。

当事者である各国海軍では、甲板の暗色塗装について艦側視点・航空側視点より見てそれぞれ当時どのように評価されていたのでしょうか?

よろしくお願いいたします。
Ranchan

  1. 一般に対空迷彩には艦種を確認し難くするという目的があります。存在が隠せなくとも「空母」か「空母以外」または「空母らしきもの」では敵に与える情報の質が大きく異なるのはご存知の通りです。
    BUN

  2. ご回答有難うございます。
    「存在の秘匿」より「艦種特定の困難」を重視しているとは思っておりませんでした。

    ご回答を拝読致しまして思ったのですが、日本海軍は実験や特殊作戦・環境下の艦を除き、欧米艦のような迷彩を戦争後期まで実施していません。
    「日本海軍は欧米海軍より迷彩効果を疑問視・軽視していた、容易く艦種を特定されてもかまわないと考えていた」という理解で宜しいのでしょうか?
    Ranchan

  3. 基本的に日本海軍は、米海軍のようなメジャーシリーズといった系統だてた迷彩を採用してはおりませんでした。
    空母だと舷側に輸送船のようなシルエットの迷彩塗装を採用した以外は基本的に、各艦の艦長の判断に任されていたというのが実情のようです。

    マリアナ沖海戦に参加した大鳳も飛行甲板に他艦種と誤認させる趣旨の迷彩塗装を施した、との証言もあります。
    恐らくはレイテ海戦に参加した各空母とほぼ同様の迷彩を施した物と思われますが、詳細は分かっていません。

    ですが、日本海軍でも塗装による艦種誤認や特定困難などの効果は早期から知られていたようですが、海軍首脳部や一部の用兵側の無理解などで、本格的な研究は行われなかった模様です。
    研究を行おうとした者達はいても、それを評価しなかったのがほとんどだったと言うことでしょう。
    マゲ


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