415 護衛艦あぶくま型やあさぎり型などは 
vls(垂直発射装置)に改修されないは何故ですか?
オーストラリア海軍のフリゲート艦アデレードと同じく
vlsに改修されとう方が良いかと思うのですが
費用対効果が薄いとされない物でしょうか?
vlsの装置自体はどれくらい掛かるのですか
そこの所も教えてください
ハボック

  1.  予算が足りないというのが全てです。
    あぶくま型など、後日搭載予定と言われるRAM(VLSより遥かに安価)すらついてないのが現状です。

     これだけでは味気ないので費用対効果からも。
    まず、あぶくま型やあさぎり型ではESSM対応を含むFCSごとの大改装じゃないとVLSの利点は生かせません。
    実際にそれをやったアデレードの場合ですが、1隻あたり約3.5億豪ドル、今のレートで300億円以上。
    VLS単体の装備では大きな性能向上は見込めず、FCSまで含むと新造艦(むらさめ型で約600億)の半額程度になってしまいます。
    MAG

  2. 質問に答えてくださって有難うございます
    長年の疑問が解消されました

    ハボック

  3. お礼を言った後に連投申し訳ない
    もう一つだけ疑問が残ります

    あぶくま型やあさぎり型がvls対応のfcsやvlsを改修をする時に 
    むらさめ型やあきづき型やたかなみ型と同じ射撃統制装置や垂直発射装置を
    使えばいいじゃないかなと思いますが?
    同じ国産の護衛艦だし300億円で改修できるなら安いかと思う様な?
    使ったことがないram使うよりシースパローの方が実績があるし
    なによりあぶくま型だと必然的に対空装置も付いてきますが

    あともう一つですがもし改修して搭載できたとして
    載せる種類と弾数はだいたい
    16セルぐらいがバランスが良い気がするが
    種類が8発アスロックと残りの8セルは32発ぐらいのシースパローが
    バランスが良いかともし出来たならの話ですが


    ハボック

  4. 1の人が的確な答えをしてるので屋上屋を重ねるようなものですが、
    艦齢四半世紀に及ぶ老朽艦2隻の改装費が新造艦1隻と同じ額だというのをどう評価するかということでしょう。
    旧式艦艇を大改装で延命する理由は、艦艇数を増やす必要があるか、新造艦の予算は捻出できないが旧式艦の改装費くらいは出せる場合だけです。
    アデレード級の場合は後者だと判断されたわけですね。
    隻数を維持しながらリプレイスを進める程度に新造艦の予算が出るなら、そっちのほうがいいという発想は当然出てくるでしょう。
    で、日本はどっちか、という話になるかと。
    個艦の話じゃないんですよ。
    通りすがり

  5. 回答ありがとうございます
    素人ながら
    もし護衛艦が延命改修するなら
    それぐらいやった方がいいかと思ったもので
    やっぱり費用が掛かるのですね

    ハボック

  6.  予算不足は深刻で、あきづき型など建造が1年先送りされる状況です。
    あさぎり型は少々古いものの、いまだ有力である以上改装の優先度は低いです。

     旧型の改装について、船だけじゃなく戦車や航空機でも共通の話として。
    金のかかる兵装や電子機器を更新しても、フレームや機関の寿命は延びません。
    結果、新造の半額を使っても、寿命は新造の1/3も伸びるかどうか。
    じゃあフレームや機関も、となると新造並みの費用と新造以上の時間が必要に。
     兵装や電子機器の進化に合わせてフレームも進化しているんです。
    特に、船の場合は大型化する傾向があり、旧型艦ではスペースの不足もあります。

     大改装は費用だけでなく時間もかかり、その穴埋めも必要です。
    それなら、旧型を使いつつ、新型を製造して更新したほうが効率的です。
    なにより、買い換えた場合は旧型を予備として残せるんです(予算その他が許せば、ですが)。
    MAG

  7. 改装されたアデレード型でVLSが大きく船体から突出しているのを見ればわかる通り、VLS装備には相当なスペースが必要です。
    あさぎり型のアスロックの予備弾庫は艦橋の下部、シースパローのそれは航空甲板の下で、あぶくま型のアスロックはランチャー内の即応弾のみです。もともと単装ランチャー直下に弾庫を持っていたアデレード型と違い、現在の装備を取り払っても船体内のどこにもVLSを装備すべきスペースが生じないのは明白です。3500トンのあさぎり型の装備をそのままVLS化したらどうなるか、いちから設計した結果が4400トンのむらさめ型であることからも、VLS化が物理的に無理があることが明らかです。

    あさぎり型でESSMを運用したいということであれば、現用のランチャーと火器管制装置を同系列の新型に改修もしくは更新することで可能なはずです。あさぎり型にVLSを装備とクアッド・パックによるESSMの多量搭載というのは、現状の個艦防空とは別次元の僚艦防空という新たな能力を求めない限り必要ありませんし、それを求めるならFCS-3という大掛かりな火器管制装置を含めたシステム全体の刷新が不可欠であり、より一層改装が困難になります。あぶくま型に個艦防空ミサイルという新たな能力を付加するのも同様の困難があるでしょう。

    6隻のイージス艦をはじめ、はたかぜ型、ひょうが型、あきずき型と、世界的に見れば高い防空能力を有する艦を多数保有し、今後も建造の見通しがある海上自衛隊が、旧型艦に無理な改装を行ってまで防空能力を向上させる必要性は非常に小さいではないでしょうか。
    れん太

  8. れん太さんの言うとおりかもしれないが
    ifの話ですがvlsを搭載されたあぶくま型やあさぎり型を
    見たいと思いませんか?
    システムも新しくなって艦自体もスマートような感じがするが
    実際は海上自衛隊なら新造するほうがいいかもしれないのは
    わかります

    ハボック


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