416  現在の軍艦も操舵はこのような操舵輪なのでしょうか?
http://pixta.jp/illustration/2351998
グラマーグラマン

  1.  乗艦させて戴いた護衛艦では、下記の写真の操舵輪が装備されていました。
     http://hush.gooside.com/Photos/hush/2005/20050325084.jpg
     潜水艦などはジョイスティックのようですし、この形のものがすべての護衛艦に装備されているかどうかも分かりません。ただ、「操舵席 護衛艦」で画像検索をすると、たいていこの形状のものが写っておりますので、それほど間違いはないと思います。ただ、特務艇(ASY91)はしだてのは、迎賓艇らしく、未来感覚のものでした。なお、サイズはそれほど大きなものではありません。
     なお、海外の艦艇のは記憶にありませんので、そちらのほうはよく分かりませんが、ニュー・ジーランドのフリゲートに装備されていたのは、お示しになられている画像とは随分と趣の異なるものでした。
     
    hush

  2. >1
    中国で見た、旧ソ連空母ミンスクの舵輪はこの護衛艦の物と同形式でした。
    ただ、若干太めで、スポークは3本でしたが。
    わんために

  3. 米海軍にFFG-7が登場したとき、その舵輪が手のひらに隠れるほどのサイズだったことが話題になりました。舵輪というか、舵輪の形をしたスイッチだったのですが。
    現代の最新鋭艦では、操縦はもはやタッチスクリーンで行われますが、予備で舵輪も持っています。

    http://www.businessinsider.com/photos-uss-michael-murphy-ddg-112-newest-ship-us-navy-2012-10?op=1
    (N)

  4. 某国海上自衛隊の某多用途支援艦では少し古いですがプ○ステのコントローラーのような形の操舵輪(既に輪ではないですが)でした
    霧番

  5. 一般に軍艦に限らず、一定の大きさ以上の船ならば、操舵装置は2重3重になっているのが普通です。特殊な例を除けば、現代の船の操舵は油圧によって行われます。この油圧を制御するのは電磁弁で、これを開け閉めすることで舵機の油圧シリンダーを動かし、舵を取ります。電磁弁の操作電圧は12Vから220V、あるいはそれ以外と様々ありますが、基本的に開け閉めはスイッチで行います。

    しかし、スイッチと電磁弁の組み合わせではブラックアウト(電源喪失)やスイッチの故障などで、操舵不能の状態に陥る事がままあります。その場合の対策として、舵輪軸に手動で操作可能な油圧ポンプが接続されており、非常時にはそれで操作が可能になっています。ただしこの手動ポンプは船が大きくなるとかなり操作に力が必要で、5千トンクラスのタンカーで電動の油圧ポンプが故障して応急に手動で操作すると、操舵手は大汗をかくことになります。このため、一般の操船には不必要な大きさの舵輪を備えている場合が多々あります。

    現実的には、遠洋マグロ船などでは、電気製品についているような普通のツマミで操舵しています。小型タンカーなどでは操舵レバーでの操船が多かったりします。日本製の操舵コンソールだと軽飛行機の操縦桿のような、円の上下を切り取ったような舵輪が付属していることもあります。また舵輪のない船もあります。この場合、非常時の操舵は舵機室まで降りて、船橋とは無電源電話や携帯無線機などで連絡しながら、舵機の油圧シリンダーを手動ポンプで操作しますが、ここには例外なく舵輪もしくはそれに類似する操作部と舵角表示器、コンパスレピーターが付いて居ます。

    参考になれば。
    elebras

  6. 追加ですが、外洋を航行する船で操舵手が舵の操作をするのは、入出港の時くらいです。航海の大半は自動操舵で航行しています。殆どの場合水先人が乗船しているケースです。実際、舵の手動操作が必要なのは接岸の時くらいと思います。
    この時は操舵の指示は針路方位でなく、舵角で行われます。前進微速、取り舵何度、と言った感じです。

    余談ですが、仕事で乗船して船橋に舵輪がないと、ちょっと不安になったりします。精神的には舵輪があった方が安心できますね。(笑
    elebras


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