429 シャルンホルスト級の主砲口径について質問させてください。
同級の主砲口径は28cmなのでしょうか?28.3cmなのでしょか?

恐らく28cmだと思うのですが、たまに28.3cmの記載も見かけます。
どちらが正しいにせよ、28・3cm(28cm)という記載の根拠は何なのでしょう。

※ 他意はないのですが、例として大塚先生の「世界の戦艦FILE」の9ページの上の写真横の解説文(?)には「〜在庫がある28.3センチ砲が搭載された。」とあるのですが、191ページのシャルンホルスト級のDATAには28cmとあったりします。
愚昧人

  1.  ドイツの28センチ砲の砲口実口径は、第一次大戦時の物を含めて11.14in、28.3pです。一般的に用いられる28センチ呼称はドイツ海軍の制式呼称に由来したmのでしょう(第一次大戦時の45口径砲なら28cmSK L/45 C/07、シャルンホルスト級の物は28cm SKC/34)。また英海軍の資料で「11インチ(28p)」と表記とされるのも、これらの砲を一般的に28p表記とする理由となっている様に思われます。

     なお、あの本で装甲艦・シャルンホルスト級の要目表で28p表記としたのは、これが参考にしたドイツ語資料を含めて一般的に用いられている、という理由による物です。副砲の表記が実口径(149.1o)では無く制式呼称ベースで一般的に用いられる15p砲記載にしてあるのも同様の理由によります。
     P9のキャプション部分のみ表記が違うのは、彼処を著者が担当していない・校正の日程の都合であの部分を著者が確認していないためであります。
    大塚好古

  2. >>大塚先生

    早速のご回答ありがとうございます。
    自らのご解説には大変恐縮です。
    帝国海軍が36センチ砲、40センチ砲(これは実口径が40.6cm超なので欺瞞のためと思いますが)と呼び、書籍でも一般的に用いられているのと同じなのですね。
    愚昧人


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