446  雲龍型空母の当初の建艦目的について教えてください。

 開戦前、大鳳型は三式制動装置搭載の流星・彩雲以降の大型の新世代艦載機運用艦です(個人的には装甲の有無なんかよりも重要とおもっています)。次世代標準ともいえる大鳳型が建造中の時期にどうしてすぐに旧式化するであろう雲龍型空母を建艦したのでしょうか?
 大東亜戦争開戦後の雲龍型量産は理解できるのですが、開戦前に雲龍型空母の計画にはどのような背景があったのでしょうか?
 またいざとなれば改装してすぐに大型艦載機運用できるという目論見があったのでしょうか?



ぶれじねふ

  1. 開戦前のプラン、マル五計画の800号艦17100トン飛龍型について、福井静夫氏は、全くの新型で排水量もずっとあった、と書いています。
    これについては検討が必要でしょうが、雲龍型とは別物と考えたほうが頷ける部分は多いような気がしますね。


  2. そしてまた、昭和16年2月に策定されたマル五計画完成時の昭和22年度戦時編制案では、第一航空艦隊の二航戦がマル五重空母2隻で構成されることになっていますが、もう一隻はどうもこの時点では未完成とされているのかどこにも見当たりません。
    ところが、同じ昭和16年2月策定のマル六計画完成時の昭和25年度戦時編制案では、「二航戦マル五重空母2隻」「三航戦マル四重空母1隻、マル五重空母1隻」とされています。
    結局マル五計画では重空母を3隻建造したいというのが本音の部分であり、1隻は遅れても何とかするから、まずは予算措置上の「枠」を確保しておきたい。
    そんな構図がどうも読み取れてしまうのですが。


  3. 完成時の着艦制動装置はその艦が何型であるということよりも建造時期の問題ですので飛龍型であるから制動装置が旧型になる、ということはありません。
    BUN

  4. 単にマル五計画で軍令部要求の重空母3隻に対して海軍省が建造費の面より難色を示した結果重空母2隻+中型空母1隻で妥結したってハナシではないでしょうか
    駄レス国務長官

  5. 海軍省は重空母1+中空母2ともいってるのですが、客観的に観れば、航空戦力の急速増勢という前ではそれ以外になかったのだと思います。
    たぶん、軍令部なり造艦側の中に重空母3にしがみつきたい思いが後を引いて残ってしまっていたのだろうなあ、と思います。




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