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帝国海軍の号令について質問です。 帝国海軍では砲戦と魚雷戦を同時に行う場合でも「砲戦、魚雷戦用意」というふうに分けて号令をかけたと聞いたのですが、時たま見かける「砲雷同時戦」や「砲雷戦」という語は誤りなのでしょうか? 回答よろしくおねがいします ppsh |
- レスが付かないようですので、太平洋戦争期におけるものをご参考までに。
どのようなものをご覧になってのご質問かは判りませんが、旧海軍においては「砲雷同時戦」という言い方はありますが号令詞にはありません。 また「砲戦用意」「魚雷戦用意」という号令詞もありません。
「戦闘用意」又は「配置に就け」の号令により総員が戦闘配置に就き、実際に戦闘を開始する時は「戦闘」の号令に引き続き実施する戦闘種別である「右(左、両舷)砲戦」や「右(左、両舷)魚雷戦」などと令します。
(これに引き続き攻撃目標の指定などを令しますが省略します。)
これは、戦闘指揮官である艦長の下に、射撃指揮官たる砲術長の砲戦系統と発射指揮官たる水雷長の水雷戦系統とは別になっているために、それぞれに号令をかける必要があるからです。
また、タイミング的にも砲戦と魚雷戦の開始が同時になるような戦闘状況はまず生じませんので、別々に令しても全く問題は生じません。
なお、対空射撃の場合には「戦闘」ではなく「対空戦闘」と令します。
艦船ファン
- 艦船ファンさま、丁寧な回答をありがとうございます。
言い方はあっても号令としては使用されていなかったのですか・・・
大変参考になりました。
ppsh
- 恐らくですが、砲雷撃戦とかは、右舷(うげん)左舷(さげん)と言う言い方同様に、宇宙戦艦ヤマト辺りで広まった言い方かと思われます。
マコト