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航洋性について教えて下さい。 よく、英戦艦ヴァンガードをして、艦砲最良のプラットフォーム、とか、抜群の安定性といった表現で語られることが多いように思うのですが、これは同条件下での米アイオワ級戦艦の頼り無さの裏返しであって、ヴァンガード自体の優秀性でもないように思われるのですが、戦艦の航洋性、ということに関して何か客観的な評価基準なり、指標のようなものは存在するのでしょうか⁇重心高さとか、艦幅のデータなどあれば是非ご紹介頂きたいです。 大雑把な質問で大変失礼しますがよろしくお願い致します MI66 |
- ヴァンガード
幅 108ft
GM 8.2ft @51,420T(満載)
アイオワ
幅 108ft
GM 4.88ft @43,875T(軽荷)〜 8.68ft @59,331T(満載)
ですから復原性の数値上は大差無いです
問題は艦首形状で
ヴァンガード
艦首太い、フレア大、波除板3重、前部砲塔小さく軽い
アイオワ
艦首細い、フレア小、波除板1重、前部砲塔大きく重い
といった差があり、アイオワのほうがピッチングし易い、つまり艦首を水中に突っ込み易く、かつ甲板上に海水が上がり易いといった点が、ご質問の航洋性の評価を左右したものと思われます
駄レス国務長官
- 駄レス長官様
ご回答有難うございました。私自身の理解が十分でなく、航洋性、で質問させて頂いたのですが正しくは、復元性、とすべきでした。貴重な情報有難うございます。
GM値、というものを知りませず、ざっと調べて見たらいろいろ興味深いものですね。
値の中に艦幅の項が入っているようでこれは便利な指標と、感服?! 致しました。
某所によれば主力艦のGM値は4〜6ft程度が妥当、とありましたのでアイオワの軽荷重状態については悪い設計ではない、と確認出来ました。
興味ついでにて大変失礼と存じますが、日本海軍側の数値については全艦艇史資料編、などで調べがつけられるようなのですが、英米艦についてまとまった情報などは何を参考にすれば良いでしょうか。。敵国語に屈せず、調べてみたい所存ですので教えて頂ける情報等ありましたら是非お願いします。
追加質問誠にすみません。
MI66
- イヤ「航洋性」で宜しいかと
GMが関係するのはローリング特性に関わる(横)復原力です(元でなく原)
ヴァンガードと比較したときのアイオワ級の問題点は、艦首浮力の不足などによるピッチングが主因と思われます
ローリング、ピッチング、艦首波の処理、乾舷高さなど全部ひっくるめて「航洋性」sea-going -abilityと云うことです
1.のソースですが
- Garzke Jr, Dulin Jr and Webb, Battleships/Allied Battleships in World War II.
- 著者同じ、Battleships/United States Battleships in World War II.
になります
上記には各級の正面線図body planが載ってますので艦首・艦尾の痩肥具合が判ります
版元はNaval Institute Pressです
入手に関してはこちら ↓ で探すのが宜しいかと
http://www.abebooks.com/
各国各級を網羅したデータブックについては知るところが有りません
(日本軍艦なら福田啓二「軍艦基本計画資料」で足りるんですけどね)
駄レス国務長官
- 駄レス国務長官様
瞬速でのレス誠に恐れ入りました。チャットみたいです。
よくみたら、復原性、だけでなくHNの、国務、が抜けておりましてたいへん失礼致しました。すみません。
ご指摘の航洋性。
アイオワの、見た目の華奢具合からてっきりローリング特性の問題と誤解しており、目からウロコの思いです。更に調べてみますと、動揺26m。と言った記述もあり艦幅33mに対してローリングとしては確かに過大だったかも知れません。
アイオワは船体が長いため、縦の動揺には強いような印象があったのですが華奢な船体は、十分な浮力を生まない、といった解釈になるでしょうか。
また、書籍のご紹介誠に有難うございました。しかしながら、、
価格に驚愕してしまいました orz
US battleshipsで300ドル超でしたか〜。。。
今しばらくはご教示頂いた敵性単語を元にネットの大海を漂ってみようと思います。
ただ、面白そうな書籍は沢山あるのですね〜感服しました。
送料無料とか、ペーパーバックとかを目当てにしばらく楽しんでみます。
ご教授感謝します。有難うございました
MI66