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D計画および改D計画で建造が予定されていた潜水母艦の艤装大体図(福井静夫著「日本潜水艦物語」-我が潜水母艦を偲ぶ-より)には『十二.七糎連装砲E型』と記載されていますがE型とはどのような性能・機構を持った型式なのでしょうか?また、797号艦、798号艦型戦艦を始め、同計画で建造が予定されていた多くの艦艇には長10糎高角砲の搭載が予定されていたのに敢えて新形式の艦砲を計画し、搭載することにはどういった意図があったのでしょうか?検索しても手元の書籍をくまなく探しても真相がわかりません。何卒ご教示頂きたく思います。 クッキー |
- 従来の四〇口径八九式十二糎七高角砲と基本的には同じもので、動力、防盾、照準器といったあたりの艤装上の違いのはずです。
片
- 艤装大体図に書かれていたのは駆逐艦に標準搭載されていた三年式五○口径十二糎七連装砲だと思いますが、E型は四〇口径八九式十二糎七高角砲の系列なのですか?
クッキー
- あ、ごめんなさい、高角砲のことばかり頭に置いてる日頃なので、ついそっちで書いてしまいました。
いずれにしても、従来のものを載せるプラットフォームの状況に合わせて手直ししたもので、「新形式」ということではなく、従来品の部品等がそのまま使える利点があったのではないか、というのが主旨です。
片
- なるほど、そういうことですか。ありがとうございます。
一週間ほど前からずっと書籍を漁って悩んでおりましたがやっと解決できました。ありがとうございます。
クッキー
- この時期になって何故に高角砲ではなく駆逐艦の主砲を備砲にしたのかが良くわかりません。
大鯨や剣崎などでも高角砲を搭載しているのに逆行しているのではないでしょうか。
TOMIN
- >5
あくまで想像ですが、マル5計画各艦の高角砲は基本的に長10センチを使う方向で統一的であるようですから、高角砲装備とした場合この砲となり、しかしこれは大量に装備しようとしている戦艦・空母・超甲巡・乙型駆逐艦などに譲らざるを得ず、そのほかでは甲型駆逐艦用の12.7センチと共通化するのが良いという判断だったのではないでしょうか。
片
- 遠藤昭さんが、マル4の島風の主砲が当初E型で計画されたがD1型に変えて実施された、E型はD型よりもさらに高角射撃機能を強化したものではなかったか、というようなことを書いておられますね。
片
- 片様
ご教示有難うございました。
TOMIN
- 片様、詳しい解説ありがとうございます。
クッキー
- すごくうっかりしてますが、マル5は丙型ですね。島風の名まで持ち出していながら申し訳ないです。
片