573 戦後空母の搭載機はマルチロール機か、そうでないかで搭載機数が変わるのでしょうか?

一機種で好き嫌いなく何でも遂行するマルチロール機であれば、空母に搭載する機数も必然的に減るのかな?と思ったのですが、英語版ウィキの「フォレスタル」級と「キティホーク」級の項目を読んだところ、搭載機のマルチロール化が進んでいる後者の方が機数は多いようです。

個人的な想像は前記の通りですが、マルチロール機であろうと空母としての攻撃力を維持するには、多く搭載するのが海軍の考えなのでしょうか?

ご教示お願い致します。
dodo

  1. 「マルチロール化が進むと搭載機数が減る」と、質問者様がどのように考えてそう思ったのかを書いて頂くと、回答がつきやすいですよ。
    超音速

  2. 超音速様、ご指摘ありがとうございます。
    確かに言葉足らずだったと思います。

    私が、そう思った理由は艦隊防空のCAPから戦術偵察等まで行える多用途戦闘機であれば艦載ヘリや早期警戒機以外の機種を廃して、機種を統一でき、結果的に搭載機数が減る、というものです。
    dodo

  3. 空母というものが搭載機によって戦力を発揮するものである以上、少しでも大型の機体を1機でも多く運用したいものでしょう。
    であるならば、搭載機の種類に関わらず予算の許す限り大型の空母を建造するのでは?
    さらに、戦前・戦後に関わらず、空母の寿命よりも搭載機の性能寿命の方が遥かに短いのですから、より大型の空母の方が後に登場するであろう(おそらくより大型の)新型機にも対応しやすいでしょうし。

    また、戦闘攻撃機を搭載したところで、1機で戦闘機と攻撃機を同時に兼ねることは不可能ですから、搭載機の数を半分にしてしまえば戦力も半分になってしまうでしょう。
    必要に応じて戦闘機と攻撃機の比率を調整することは可能かもしれませんが
    きっど

  4. 1.は「なんのために機数を減らすのか」という書き方にすればよかったですかね。
    単に現用空母の搭載機数を減らすだけ、という意図ならば3.で否定されているとおりですが、
    もしかして質問者様は、戦闘機のマルチロール化によって一空母の作戦能力を維持しつつ機数を減らせる、これによって空母を小型化できて低コスト化、とかいった考えをお持ちなのかもしれません。
    ニミッツ級の建造が始まって以降、建造費・維持費ともに莫大な予算がかかるため米海軍・米国防総省内部では何度も同級に代わる低コストの空母の構想が出てきますが、その都度ニミッツ級の建造を続ける方が有利との結論に落ち着きます。
    ただし空母の数は1980年代以来の15隻体制から、90年代半ば以降12隻へと減少し現在では11隻になっております。戦闘機のマルチロール化が空母の隻数減少を補っているという見方をすれば、質問者様の考えは当たらずとも遠からずではないでしょうか。
    AV-8BハリアーIIの発展によるマルチロール性向上も、強襲揚陸艦を空母の代わりとして使った場合の作戦能力を広げたことで、空母の隻数減を補うことになるでしょう。

    CVN-72ジョージ・ワシントンの航空団CVW-5は2012年以降、ヘリとE-2C・C-2A以外は全てスーパーホーネット系(FA-18E/FとEA-18G)となり「機種が統一」された状態となっています。
    しかし今後F-35Cの部隊配備が進めばこのような機種統一からは外れることになります。そしてステルス性の必要な任務と、そうでない任務の使い分けをすることになると思われます。
    超音速


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