574 素朴な疑問、よろしいでしょうか。

ズバリ、シルクワーム地対艦ミサイルは当たりさえすればニミッツ級のような米大型空母でも撃沈には至らなくとも致命傷を与えられる可能性は高いのでしょうか?

シルクワームは亜音速とはいえ、弾頭は500kg以上の高性能炸薬です。旧ソ連のP-700には及ばずとも並みの対艦ミサイルよりは大型で威力の高いミサイルだと思います。

ニミッツ級は、後期建造艦から重要区画を低合金高張力鋼で装甲化しており、米艦らしくシステム化されたダメージコントロール能力もあるのでしょうが、1967年に米空母「フォレスタル」が一機の艦上戦闘機が誤射したロケット弾によって甲板上で待機中の機体が次々と誘爆、沈没の危機にまで至ったという過去の例もあります。

イージス艦や艦隊防空戦闘機に護られた米空母が容易にシルクワームの被害を受けるはずがないという前提はさておき、命中さえすれば大破までは確実でしょうか。

回答よろしくお願いします。
sparrow

  1. あまりはっきりした回答はできないのですが・・・
    後期のニミッツ級の装甲は、
    水線部外板30〜38mm(高張力鋼)
    飛行甲板32〜51mm
    格納庫甲板と機関室上部25〜38mm
    (以上すべて推定)となっております。シルクワームはおそらく半徹甲弾頭ですので、この厚さなら貫通は確実でしょう。
    しかし機関室と弾薬庫天井は二重構造となっており艦船として当然の被害極限構造で作られています。壁面にも厚さ60mm以上のケヴラーが張られているため、重要部に被害を与えるのは難しいと思います。
    対艦ミサイルの被弾についてはフォークランド紛争の戦訓がありますし、シルクワームについても1987年のイラン・イラク戦争中、アーネスト・ウィル作戦下でシルクワームを被弾したタンカーがありましたので米軍としては当然タンカーの被害状況を調査したと思います。
    1967年のフォレスタルの事故例から(同様に1969年のエンタープライズの事故がある)空母は脆弱だと思われているようですが、一方では適切なダメコンと装甲された艦体のおかげで致命傷は免れたとの見方もあるのです。
    フォレスタル事故から40年以上のあいだに武器類の誘爆防止も進んでおりますし、ダメコンの装備やマニュアルも発達しています。つまり、「火災」は起きても「誘爆」は絶対起きないよう努力されています。
    何発当たったらとは書いてありませんし、「大破」「致命傷」というのが具体的にどんな状態をイメージされているかわかりませんが、1発で作戦能力を喪失するか?ということであれば、回答としては「可能性は低い」でしょう。

    超音速

  2. 超音速様、回答ありがとうございます。

    >何発当たったらとは書いてありませんし、「大破」「致命傷」というのが具体的にどんな状態をイメージされているかわかりません

    失礼しました。大事な条件を書き忘れていました。
    一発が命中すればの場合で、私が想像している「大破」「致命傷」のイメージは、45年3月19日の「フランクリン」や同年5月11日の「バンカーヒル」のように航空機運用能力の喪失はもちろん乗員、航空機搭乗員の多数が死傷するようなものです。

    >シルクワームはおそらく半徹甲弾頭ですので、この厚さなら貫通は確実でしょう。

    ニミッツ級の装甲は水線装甲や水中防御の強化が主眼でしたか・・・では、これではあまり効果はありそうにないですね・・・

    しかしながら機関室や弾薬庫等の重要区画の構造は、被害極限構造となっているのですね、「セオドア・ルーズベルト」以降の各艦では1番艦の「ニミッツ」に対して排水量を1万トン近く増加しているので、あの巨体と相まって現在の軍艦の中では最強レベルの防御力を持つと思います・・・

    フォークランド紛争の戦訓、イラン・イラク戦争や先の「フォレスタル」、「エンタープライズ」の経験から軍艦の事故や被害に対する対策や措置のノウハウも進歩しているのですね。

    sparrow


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