587 オーストラリアが日本から潜水艦を購入する話が出ております。
日本の造船キャパは、これを受け入れられる余裕があるのでしょうか?
海自の潜水艦増勢でも、新造する余裕が無いので既存艦の延命で当面しのぐとも聞きますが…。
satoski

  1.  どなたも回答されないようなので・・・

     まず第一に、既存の建造設備で海自の新造艦への対応で本当にいっぱいいっぱいだとしたら、いざ戦闘があって損害が生じた際に対応(修理または代替艦建造)できないということになってしまいます。
     通常の工業生産設備は軍需であれ民間であれ最大能力の半分くらいの業務で営業するのが普通ですから、緊急対応ということであれば既存の設備で十分に間に合うはずです。
     海自が潜水艦戦力の増強を決めた際に、新造艦による補強ではなく旧型艦の運用延長で対応したのは、造船設備側の問題ではなく防衛予算の都合(新造艦の予算がおりない)と考えるべきでしょう。

     第二に、一時的な増産であれば確かに既存の生産設備で対応することが大前提になるので、既存の造船設備の能力で対応できるかどうかは問題になってきますが、武器輸出が解禁になった以上は海外市場からの受注が恒常化することが期待できます。
     海自独占状態では営利企業にとって忌避すべき余剰設備にしかならない造船設備も、海外市場で利益を生むのであれば「余剰」ではなくなりますから、「営業」の結果次第では造船能力自体が増強されることも十分に考えられます。
    おうる

  2. ご回答ありがとうございます。
    なるほど、納得いたしました。
    是非とも同盟国の潜水艦戦力増強に力添えできればいいですね。
    それにしても時代は変わったなと思います…。
    satoski

  3. 建造はともかくとして、その後の長期メンテナンスはどうするのでしょう?
    今でも、横須賀で間に合わないメンテナンスは、神戸の両社にまかせるしかないようですが(港めぐりの船頭のおっちゃんは艦名全部知っている)、外国のメンテナンスまで引き受けるとなると、当該国海軍用の陸上施設も必要になりませんでしょうか?
    通行人


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