635 いづも型護衛艦には防御火器としてSeaRAMとCIWSが搭載されています。
どちらもiffが装備されていませんが、搭載機への誤射対策はどう行うと考えられますか?
kaveri

  1. 軍事機密であるので、あくまでも小生の想像です。
    1.まず、応答時間の都合でCIWSには原則としてIFFは装備されていないそうです。
    2.次に、日米の合同訓練で、我国の護衛艦のCIWSが目標を曳航しているA6を誤射して撃墜する事件が在りました。これから想像すると、通常の護衛艦では、人による必要に応じてのオン、オッフが採用されていたと思います。即ち、A6が通過するまではオフにしておき、通過後に人の操作でオンにする。
    3.御質問のいずも型では、おそらく人によるオン、オフに加えて、IFFを備えた(あるいはIFFと連動した)走査型レーダの制御によるオン、オフシステムが採用されていると思われます。なお、これは回路的に簡単に出来ると思います。
    UK

  2. ご回答ありがとうございます。
    SeaRAMは上位のIFFの連動が可能、と考えることが自然かもしれないですね。

    そこまで可能なら、OPS-50対空レーダーからの射撃諸元の取得にも対応する、と考えてもよろしいでしょうか?通常の射撃慣性は上位の高性能なレーダーと連動し、SeaRAMのレーダーは艦橋部被弾など緊急時にのみ使用する形でしょうか。SeaRAMのレーダーは元々探知距離も短めですし。

    判断できる資料があれば、とは思いますが。


    kaveri

  3. 何時もお世話になり有難うございます。追加で質問させて下さい。

    人によるオン・オフも必要なら採用しているとのことですが、だれが
    佐久間多聞

  4. 何時もお世話になり有難うございます。追加で質問させて下さい。

    人によるオン・オフも必要なら採用しているとのことですが、誰が何処でやっているのでしょうか?艦長でなければ当直士官かなとも思うのですが、公開されている艦長橋には、それらしいスイッチを見たことがありません。見せてもらえないCICのなかだとすると、A6の通過を目視で確認した担当者が、音声で責任者に報告して、復唱している時間もなさそうです。

    例の「ゆうぎり」A6撃墜事件は、詳細に報道されたはずですが、今から調べても詳しいことはわかりませんでした。ウィンセンスによるイラン航空655便撃墜事件は、嘘か本当か、ケーブルテレビで再現番組(ナショジオのメーデー?)が有り、自爆スイッチに最後まで指をのせていた士官が印象的でしたが、RAMやCIWSではそのようなドラマの時間もないとおもいます。

    紛争地域の海峡や沿岸で活動する空母なら、近くの味方航空機の動きを一番良く把握しているのはエアボスでしょうが、防空任務までの余裕はなさそうです。不審な航空機や高速ボートを最終的に確認するのは目視だそうですが、対艦ミサイルや無人機までテロリストが持っている現在では、テロとの戦いに参加している空母も大変そうです。民間機を誤射したら大変ですが、体当たりをされたらもっと大変な事になるでしょう。おついでに、空母の最後の近接防空と味方機誤射撃防止は、何処で誰がどうしているのか、御教授頂きたくお願い申しあげます。
    佐久間多聞

  5. Patriotや後継として開発されていたMEADS、ロシアのS-300/400などの地対空ミサイルシステムで、捜索も兼ねる射撃管制(FCS)レーダーにはIFF(敵味方識別)装置・アンテナが組み込まれていますが、一般的なFCSレーダー、特に艦載FCS自体にはIFF装置を組み込まないことが多いと思います。

    一般的に回転式の対空レーダーや(場合によっては)対水上レーダーでは組み込まれたIFF装置・アンテナで得た敵味方識別情報も使って脅威判定されて対空ミサイルや個艦防御用のミサイルや砲が指向されるものと思います。端末の武器システム自体にIFF機能を持たせることの可否やメリット/デメリットも色々と考えられます。
    固定アンテナ式の捜索/FCSレーダーのSPY-1D/SPY-1D(V)やFCS-3/FCS-3AにはUPX-29やOPX-11等のIFF装置が連接していてメインマストに装備されたリング状のIFFアンテナは外観が特徴的ですね。

    近代のコンピューター制御の対空ミサイルや近接防御ミサイル/砲システムは、事前の設定条件(射撃可否の射界・ゾーン、自艦への脅威判定・優先度等)に応じて自動射撃するモードがありますので、この自動射撃を人がいつでもON/OFFできるマニュアル・オーバーライド・スイッチは運用上必須と言えます。
    時間的余裕がそれなりにある場合はマニュアル主体の管制が安全・確実ですが、突発的な脅威発生で対処時間が少ない、あるいは多方向同時攻撃等で人の手に余る場合などは最後は自動射撃に頼ることになるでしょうね。(発射ミサイルへ自爆指令を送れるシステムではミサイル発射後の迎撃中止も可能)
    自艦防御用の電子戦システムESM/ECM(妨害電波発射やデコイ発射)やCIWSなどの近接防御武器システムの自動発射/射撃スイッチのON/OFFのタイミングには注意が必要です。
    事前の検討や設定も必要ですが、使用する場合は人の介在が中心になりますね。関係部署の連係は大事でしょう。

    上記スイッチのON/OFF操作ですが、ローカルならCICにあるCIWSやSeaRAMの射撃コンソールで担当操作員が行うと思いますが、他の上位の指揮コンソールからのリーモート操作も可能ではないかと思います。(しかし、声がけや艦内通信でCICのオペレーターに指示した方が早いかもしれません)
    近年の護衛艦の艦橋にある多用途ディスプレイには、航海レーダー、対水上レーダー、対空レーダーなどの情報を選択表示できるものが多いですが、比較的最新の護衛艦ではCICに装備されているような共用の多用途コンソールを装備しているものもありますので、艦橋からでもそれなりの各種操作が出来るのかもしれません。
    MK@2004-

  6. 6.世界の艦船N0,537号の87ページの図2によると中央で管制しているようです。また、号数は忘れたが、確か(元海上自衛隊の)オオガ氏の回想によるとバルカンファランクスは波を原因とする誤作動が多いそうなので、平時は人の捜査でオフにしていることが多いと思います。
    UK


Back