641 空母赤城の改装(三段式→一段式)があんなに不完全だったのはなのはなぜでしょうか?
よくネットとかでは「空母加賀の改装に費用がかかり、予算不足で中途半端になった」と言われていますがそうなのでしょうか?
とさ

  1. 加賀1隻で翔鶴型2隻分の予算を食いつぶしたと言ってるのも見かけました
    翔鶴型2隻分の費用って1隻約8500万円×2=約1億7000万円ですよね?
    いくら改装に手間があったとしても大和型1隻の約1億4000万円より高いなんてあり得ないと思うのですが…
    とさ

  2. 逆では。
    元々どうしようもない加賀の改装予算が大きなものになることは予想されていて、
    加賀よりは大分マシな赤城の改装は、
    当初から予算の制約がキツいことが予想されて限定的な計画に留められたはず。
    それが例の事変で軍事予算が青天上になったもんだから、
    当初計画より踏み込んだ改装が可能になってあそこまでできた、という話だったかと。
    具体的な金額は存じません。
    とーり

  3. 艦船改装費予算成立額
    年度 予算額(千円) 摘要
    S-8 *23,637 砲身換装その他
    S-9 *50,920 陸奥長門改装その他 (加賀改装着工)
    S10 *41,960 同上追加その他 (加賀改装竣工、赤城改装着工)
    S11 *53,292 金剛主機改装その他
    S12 111,942 比叡改装その他
    S13 *18,099 甲巡改装その他 (赤城改装竣工)
    S14 *26,983 同上追加その他
    S15 *27,800 同上
    S16 *13,655 北上級改装その他
    上記よりS9・S10両年度の改装費予算合計は約9,300万円と判ります
    むろん両年度には加賀だけでなく比叡以外の主力艦も近代化改装中ですので
    「翔鶴型2隻分の予算を食いつぶした」は誤解も甚だしいと言えるでしょう
    あと事変後のS13年度以降は新造に重点移行し改装はむしろ抑え目となります
    ※決算額は多少増減するものの予実差は次年度予算に反映されるものと推測
    (参考)
    艦船製造費予算成立額
    年度 予算額(千円) 摘要
    S-6 **244,787 マル一計画
    S-9 **432,707 マル二計画
    S12 **813,067 マル三計画
    S14 1,205,780 マル四計画
    以上「海軍軍戦備」に拠る
    駄レス国務長官

  4. とーり様、駄レス国務長官様ご回答ありがとうございます

    艦船改装費予算成立額を見ると加賀改装期のS9・S10両年度よりS12年度の方が予算が多いのですね。
    赤城の改装費が不足したのは、やはり比叡等の改装費が大きかったからなのでしょうか
    とさ

  5. >4.
    個艦の改装費については過去レス621を参照願います
    駄レス国務長官

  6. >4 駄レス国務長官様
    過去レス621拝見いたしました。
    改装費(造船部のみ)で言えば加賀より赤城の方が高額なのですね。(総額で言えば加賀>赤城の可能性もありますが)

    赤城の改装が「予算不足のため中途半端で搭載数もあまり増えなかった」とも言われていますが、既存の格納庫・エレベーターはあまり手を加えず艦首方向に格納庫を拡大しエレベーターを1基増設した加賀に比べて
    1.艦首方向に格納庫拡大 2.既存の前部エレベーターを撤去し新たに中央部・拡大した格納庫部分に各1基エレベーターを設置(実質2基新設)
    3.後部・中央部エレベーター間の格納庫幅を拡大
    4.下段格納庫を拡大し中央部エレベーターも使用可能に
    と格納庫部分だけを見れば赤城の方が色々手を加えてるようにも感じますし
    飛行甲板も工期も手間もかかる、ほぼ前面木甲板という仕様

    予算成立額を見るに、色々手を加えてたら「予算が不足」して最終的に甲板等の仕上げが雑になった?とも考えられますね
    とさ


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