662 水上機母艦・航空母艦の千歳型について質問します。
搭載燃料として、自艦用1500t / 補給用3200t(いずれも新造訓令時)とありますが、これらの燃料種別の内訳がわかりません。同艦型はディーゼル・タービンの混載艦ですので、おそらく
・ディーゼルには1号重油(A重油)
・缶用には3号重油(C重油)もしくは1号重油(A重油)
・補給用には3号重油(C重油)
という組み合わせだと思います。
つまり自艦用1500tの1号重油・3号重油の比率です。(仮に自艦燃料分は全て1号重油だという情報がありましたら、缶燃料は1号重油 / 3号重油のいずれを常用燃料としていたのかもあわせて回答ねがいます。)

※備考
元々は計画段階の大和型戦艦(ディーゼル・タービン混載案)の搭載燃料について調べていました。おそらく1号重油と3号重油の混載だったのかなと予想しますが、これも比率がわからない。これは千歳型にも当てはまりますが、戦闘時に確実に最大速度をだそうとするならば全1号重油搭載かとも思う一方で何かもったいない気もします。もう少し計画段階大和型について疑問を書くと、巡航時は外軸ディーゼルは運転し、内軸タービンは最低1缶/軸は(タービン暖機・スクリュープロペラ遊転・動力用蒸気確保などのため)火が入っている計画だったと思いますが、実際はどの程度の缶数・負荷だったのか。

ちょっと一杯書きましたが、よろしくお願いします。

太助

  1.  残念ながら、「千歳型」に於ける自艦用のLoとL₁の搭載割合は私も存じ上げません。
    しかしながら、補給用の重油はLo でもL₁でもL₂でも構わないのではないでしょうか。
     なお、余計なお世話かもしれませんがアジア歴史資料センターの下記のサイトをご覧になると、Lo (缶用重油)、L₁(一号重油)、L₂(二号重油)L₃(三号重油)の使用状況が詳しく分かり参考になるのではないかと思われます。

    昭和19年1月31日現在 10版 内令提要追録第14号原稿
    巻3/第17類 雑款
    「燃料三号重油ノ海軍規格 昭和十七年十二月二十七日 官房機密第一五九一一号 改正 昭和一八年官房機密第四六三号 燃料三号重油ノ海軍規格ヲ左ノ通定ム」
    レファレンスコード C13072025000

    昭和17年12月1日〜昭和19年10月10日 特設運送船帝洋丸戦時日誌戦闘詳報
    レファレンスコード C08030669400



  2. すいません。文字化けしてしまいました。
    L1(一号重油)、L2(二号重油)、L3(三号重油)
    でした。


  3. 回答ありがとうございます。

    アジア歴史資料センターの資料が現状うまく見られないので、内容確認後、不明点があれば改めて質問させて頂きます。その際はよろしくお願いします。

    あと補給用の燃料は何でもよいのではないかとのご指摘ですが、確かに3号重油に限ったはなしではないかもしれませんね。なんとなく缶用燃料だろうと思っていましたが、航空機用の軽質油かもしれないし、ディーゼル用に1号重油を積んでいたかもしれない。1種類どころか2、3種類積んでいたのかもしれないということですね。何か調べることも増えてきました(笑)

    太助

  4. やはり2番目に推薦頂いた資料が閲覧できませんが、「帝洋丸」ということで以下のサイトを参照しました。
    http://www.geocities.jp/tokusetsukansen/J/325/325_028.htm

    太平洋戦争初期〜中期には、巡洋艦・駆逐艦にも1号重油を割と補給していますね。ディーゼル発電機に1号重油が必要としても、量が多いようにも感じます。
    それでお題の千歳に関してですが、同サイトから「御室山丸」が給油しているのが確認できました。この時は1号重油のみのようです。
    http://www.geocities.jp/tokusetsukansen/J/325/325_052.htm

    なんとなく戦争初期には1号重油が割と補給できたことがイメージできました。千歳型や計画段階大和型が1号重油のみ搭載だともったいない気がしていましたが、今は全1号重油が妥当かなと思っています。

    太助


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