682 数年前の雑誌「丸」に呉で大破した戦艦 伊勢の写真が掲載されていたのですが、3番主砲塔の天蓋が直撃弾によって貫通されてしまっていた写真がありました。
 こちらには「直径25cmの貫通孔、ノックアウト」という説明書きがありましたが、直径25cmだと500kg爆弾程度で150mmあった天蓋を貫通したとなると、高高度からの水平爆撃だったのでしょうか?
TOTO

  1. 急降下爆撃です。これは生き残った乗組員の証言とも一致していますね。
    爆弾は500ポンドだったと記憶しています。

    資料がどこにいってしまったのやら……見つからないので記憶になってごめんなさいね。
    Tokyo−Rose

  2. 500ポンド爆弾でも500Kg爆弾でもいいのですが、急降下爆撃で主砲塔の天蓋を抜かれた事実から考えれば・・・

    伊勢型戦艦の主砲塔は、戦艦同士の殴りあいで主砲弾が命中すれば簡単に抜かれる程度のものなのでしょうか?
    (今回の事例は単に「運悪くつなぎ目などの弱い部分に当たってしまった」などの不運だったのでしょうか?)
    Ranchan

  3. >2 Ranchan様

    データばかりで申し訳ないのですが。
    仮想敵であろうアメリカの14インチ砲のデータをまずご検討ください
    ttp://www.navweaps.com/Weapons/WNUS_14-45_mk10.htm
    (ニューヨーク/ネヴァダ/ペンシルバニア級の主砲:改装後です)
    これを相手にするとすれば、天蓋の装甲を抜かれるのは、およそ3万メートル以上と考えられます。
    主砲前面の装甲は305mmとされております。若干の傾斜があり、その点が不利に働くでしょうが、同データでは21400メートルが該当しているので、まあその付近から近ければ正面も貫通される可能性が高いと思われます。

    殴りあう距離にもよるでしょうが、ちょうどの間合いでの殴り合い(想定砲戦距離22000〜30000)なら、撃破までのチキンレースになるでしょうがそう簡単には主砲塔は貫通されないと思います。
    (伊勢型改装後の船体装甲などは、まさにその距離に対応していると思いますが)

    Lachesis

  4. 日本の250kg爆弾は50mmを抜けるか抜けないか、耐500kg爆弾の大鳳が75+20の95mmですから、150mmの砲塔天蓋が急降下爆撃で抜かれるのは日本海軍の基準としては有り得ないでしょうね。
    米軍の爆弾は日本海軍の爆弾より頑丈だったり、投下時の高度や速度が早かったりしたのでしょうか?
    きっど

  5. 回答ありがとうございました(パソコンが起動不可になってしまい、しばらく見ることができませんでした)。
     ウィキにも一時日本製のVC甲板の耐弾性を疑問視する記述があり、実際に米軍の14インチ砲で撃たれた場合はどうだったのか、といった点は興味が尽きないところです。
     800kg爆弾の貫通性能を確かめるためにクルップから150mm装甲版を取り寄せ実験した話を聞いたことがありますが、金剛型以降、外国製の砲と砲弾で、自国の装甲版を撃って耐弾性を確認したりしたことはあったのでしょうか?
    TOTO

  6. >5さんへ
    アメリカ側ではそういったテストをしておりまして、ここの過去ログにもいくつかサイトが紹介されていますね。日本では知りませんね。

    >2さんへ
    あまり人の回答を馬鹿にした口調で書くのはいかがかと思います。

    >4さんへ
    ヒントとしてあくまでも日本軍が耐えられるというのは自軍の爆弾であることと当時は品質管理というものが無かったため製品にムラがあったことですね。これは当時の製鉄会社の技術者達の証言です。


    色々な海戦の資料を読むと面白いことが分かります。貫かれてはいけないところを貫通させられたり…これだけ装甲が厚いから大丈夫なはずで回答がという観点ではなく、なぜ貫通されたのかという視点にも立つと色々分かります。あとは、皆様が実際にお調べになって、納得いく答えが回答になることでしょう。
    Tokyo-Rose

  7. 英語版Wikipediaには、空母ハンコックから出撃のF4Uコルセアによる1000ポンド爆弾5発が命中、とありました。

    そして1000lb徹甲爆弾AN-Mk33は、降下角度60度・速度300ノット・高度6500ftからの投下で5インチ水平装甲板を貫通する能力を持っております。
    投下速度を360ノットまで上げれば理論上は6インチ装甲も貫通可能となります。
    超音速


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