820 ソ連海軍の戦艦「ガングート」ですが、日本の資料ではほぼ「1942(43)年にオクチャブルスカヤ・レヴォルチャから旧名に復した」とあります。
ロシア語の資料では再改名が明記された資料がなく、戦後の記念切手等にも「オクチャブルスカヤ・レヴォルチャ」となっています。
この「ガングートが旧名に復した」という話は日本のみで見られるものなのか、或いは冷戦期の西側で広く信じられていた話なのでしょうか?(現役時期のジェーン年鑑等に記載がある?)

ご存じの方が居られましたら教えて頂けますと幸いです。
薩摩

  1.  この件につきましては、某まとめサイトのほうで、すでに書かれておりますように、万有ガイド・シリーズの32「戦艦」という本の中にそう書かれており、雑誌「世界の艦船」でも、そのようになっております。
     ただ、手許にある英文資料の中にそのように記載されたものはなく、ロシア語版のWikipediaにもありませんので、おそらくは間違いだったのだろうと思っております。
     そのまとめサイトでは、拙サイトも紹介されていて驚いたので、多少、言い訳がましく書かして戴きました。
     
    hush

  2.  あれの西側での出自は恐らくはジェーン海軍年鑑です(1944-1945版では、ガングートに艦名を復していることになっている)。ジェーンは爾後このクラスが退役するまで、「ガングート級」の名前を使い続けていますから、これを見て誤解するのはある意味仕方がない気もします。

     一方で1945年発行の米海軍の識別帳では、オクチャブルスカヤ・ルボルチアは他艦とは異なり、旧艦名に再改名はされていないものとして扱っています。
    大塚好古

  3. >2
     ありゃ、すいません。ジェーンの1945-6年版が遠くにあったので、つい、面倒がってしまいました。
     御教示、厚く御礼申し上げるとともに、手間を取らせまして、申し訳なく思っております。
     
    hush

  4. hush様、大塚様、回答ありがとうございます。
    日本だけの話ではなく、ジェーン年鑑にも改名が記載されていた時代があったのですね。
    しかし1945年の米軍識別帳には再改名が記載されていないとなると、軍と民間で得られる情報に大きな差があった、という事でしょうか。
    今とは違ってネットもなく東側に直接出向いて確認する事も難しい以上、仕方のない事かもしれませんが……。
    薩摩


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