834 Mk.56 GFCSは艦内のMk.42というコンピュータで計算すると聞きましたが艦内のどこら辺に置いてるんですか?
Mk.63 GFCS

  1. 甲板下のオペレーション・センターに、コンソール・マーク4があり、その下部にコンピューター・マーク42があります。

    URL打てませんが、お分かりでしょうか?
    佐久間

  2. 以下をご参照下さい。

    NAVAL ORDNANCE AND GUNNERY
    VOLUME 2: FIRE CONTROL

    Chapter 26 Relative-Rate Anti-Aircraft Systems
    Gun Fire Control System Mark 56, Page 1

    佐久間

  3. 見た感じそこまで大きくも重そうでもないですね。
    例えばこれを戦艦に装備する際に艦橋内(大和の第一艦橋等ではなく前部艦橋の様な建物の事です)に置こうが装甲甲板の下に置こうが問題はないのでしょうか?
    後者の場合、方位盤から離れすぎて被弾した際に繋いでる回路とかが切れやすくなりそうですけど。
    Mk.63 GFCS

  4. コンピューター・マーク42は、ギヤとシャフトとカムなどでできた、人力の機械式アナログ・コンピューターですよ。中に回路なんて、入っていません。電気回路が切れる程の被害を受ければ、まず先に精密な歯車が飛んだり、カムがズレたりするでしょう。

    Youtubeに、機密が解除された昔のトレーニング・フィルムや、今のマニアが分解(解剖)している動画が載っていますので、大きさや、重さを、理解してください。

    アナログ・コンピューターといっても、F-16A/Bの様に、オペアンプが詰まっているわけではありません。
    佐久間

  5. 精密なギヤで、日本と米国の技術力を痛感したのは、バック・ラッシュでした。
    無線機のダイヤルを調整していると、戻す時に、遊び(ズレ)が起こりました。
    しかし、コリンズのダブル・ギヤは、全くバック・ラッシュを感じません。
    仕組みは、日米ともに同じなのですが、性能が全く話になりません。
    戦前・戦中は、精密機械にも、もっと大きな技術差があったことでしょう。

    竹製の日本の計算尺は、安くて狂いが少なかったため、世界中で重宝されたそうですが・・・
    佐久間

  6. アナログコンピュータなのは知ってました。
    すいません。

    壊れ方たとかは正直どうでもよくて艦の外部についてるディレクター等からこのコンピュータを離れたところに置いてもいいのかが知りたかったんです。
    Mk.63 GFCS

  7. なるほど、御質問者は「回路」ではなく「配線」が気になっているのですね。

    さすがに、水銀スイッチなどは使っていないでしょうが、当時の配線は、光ケーブルなどではありません。すばしっこく動き回る砲射撃指揮装置と、シェイク・ハンズでフィードバックさせるならば、制御するコンソールや機械式コンピューターは、当然、真下に設置しなくてはならないでしょう。
    佐久間

  8. >5.
     コリンズのどんな機種ですか。
     比べた日本の機種はなんですか?

     
    兼務

  9. >4.

    >ギヤとシャフトとカムなどでできた、人力の機械式アナログ・コンピューターですよ

    これは全く誤っています。

    アナログコンピューターは、ギヤとシャフトとカムでできているものではありません。

    電気回路を組んで演算を行うものです。
    演算結果は関数で与えられます。
    もちろん、ショットヴァリューも取り出せます。

    I/Oは、電圧です。


    兼務

  10. >9
    横から疑問を失礼します。
    アナログコンピュータの定義はそうなのかもしれませんが、
    では マーク42がギアなどの組み合わせでできているコンピュータ
    (機械式計算機と言う方が正しいのかな)だというのも誤りなのでしょうか?
    かめ

  11. >10.

    全く誤りです。

    マーク42は、真空管やコンデンサや抵抗で組まれた電子機器で、微分方程式の解関数を求めるものです。

    兼務

  12. >4.
    >アナログ・コンピューターといっても、F-16A/Bの様に、オペアンプが詰まっているわけではありません

    これも全く誤り。
    オペアンプは積分器としてたくさん入っています。

    回答者さんは、オペアンプが何なのか、知らないのだと思います。

    コリンズの無線機云々も、うそだと思います。

    コリンズのメンテナンスができるなら、アマ1かアマ2程度の知識はあるはずで、考えられません。
    兼務

  13. すこし言い過ぎました。ごめんなさい。
    兼務

  14. >7.
    >すばしっこく動き回る砲射撃指揮装置と、シェイク・ハンズでフィードバックさせるならば、制御するコンソールや機械式コンピューターは、当然、真下に設置しなくてはならないでしょう。

    電気で信号を伝えるのに、距離の長短は関係ありません。
    だから、それが理由ではありません。

    水銀スイッチとか光ファイバーとか、全く関係ないことを持ち出して、
    いったい、何を言いたいのでしょう。
    兼務

  15. >佐久間さん

    ウェブページ「桜と錨の気ままなブログ」さんに、GFCS Mk56についてのお話が書かれていますので、是非、見てみて下さい。



    因みに、ウェブページ「Computing Linkages - Calculating History」等によると、射撃盤(コンピュータ)MK42は、亡命チェコ人、アントニン・スボボダ(Antonin Svoboda 1907-1980)博士の協力を得て完成したバー・リンケージ・コンピュータ(略:リンケージ・コンピュータ)だそうで、リンケージ・コンピュータとは、ギアの代わりにヒンジ付きバーを使用した機械式計算機の事だそうです(ギヤを主要部品とした物は「ギヤード」コンピュータと言うそうです)。


    バー・リンケージ・コンピュータの「ギヤード」コンピュータに対する利点は次のとおりです(英文ページをブラウザで翻訳ママ)。

    バーリンケージに必要なスペース
    バーリンケージは摩擦が少ない
    バーリンケージは小さな慣性を有する
    棒結合は安定した性能を有する
    簡単なバーリンケージで複雑な関数を近似することができます
    バーリンケージは複雑なシステムに簡単に結合できます
    バーリンケージは安いです

    欠点は次のとおりです。

    バーリンケージは、通常、構造的なエラーがあります
    すべての数学関数がバーリンケージで表現できるわけではありません
    正確性が増すにつれてバーリンケージの複雑さが増します
    バーリンケージは設計が難しい
    バーリンク機構の移動は限られており、自動システムの一部としての使用に影響します。バックラッシュや弾力性のような機械的な誤差は、


    また、イギリスはGFCS Mk56を元にMRS-3システムを開発した時に、MK42コンピュータを「ギヤード」電気機械式の物に置き換えたそうです。



    [追記]
    ご紹介されていた、
    Chapter 26 Relative-Rate Anti-Aircraft Systems Gun Fire Control System Mark 56
    ですが、何故かリンケージ・コンピュータのMK42についての記述が殆ど無く、英語版ウィキペディアの「Ship gun fire-control system」でも、その事についての苦言が書かれていました。
    Luna

  16. 「桜と錨の気ままなブログ」さんのどこに記載されているのですか?
    私も見たいので教えてくださると助かります。
    Mk.63 GFCS

  17. >16.
    ブログの、

    2017年06月30日
    GFCS Mk56、ですよね ?



    (6月4日追記):

    に書かれています。
    追記では、MK42がメカニカル+α(電気機械等)である事が説明されています。

    15.で私の書いた内容は、スボボダ博士についてgoogleで検索して得られた物です。

    luna

  18. 今、見てきました。
    大変興味深かったです。

    追加質問になってしまうのですが
    ・Mk.56 GFCSが1セットで狙えるのは1機という認識でいいのでしょうか?
    つまり、複数の航空機を同時追撃は出来ないと考えてよいのでしょうか?
    ・第二次大戦時の米艦艇は初歩的なCICの様なものを持つ艦もいたと聞いてますがこれと射撃管制室は別の部屋なのでしょうか?

    素人丸出しの質問ですが教えていただければありがたいです。
    Mk.63 GFCS

  19. 完全に、わたしの間違いでした。

    佐久間さま、みなさま、スミマセンでした。
    兼務

  20. >19
    どの点がどの様に間違いだったのですか?
    その間違いに至った経緯は何ですか?

    それができないのなら以後貴方の投稿は全て根拠なしの妄言と解釈し、第三者の投稿がない限り「勝手な思い込みのデタラメ」と判断させていただきます。
    知ったかぶり


  21. うゎー、また桜と錨先生に叱られてしまいました(昔BTMでも?)。世界中の誰が見ているのかわからないのに、ほろ酔いの寝ぼけマナコで書きこんでしまいました。もう二度としません、ゴメンナサイ。

    もしよろしければ、ついでに艦船関係の826にも、お相手頂ければ幸甚です。

    まず私と同様に、桜と錨先生のご解説が難解すぎると感じておられる方は、まずYoutubeのマーク1エイブル・コンピューターと思われる1953年の教育映画パート1・2をご覧ください。Youtubeで「Mechanical Computer (All Parts) - Basic Mechanisms In Fire Control Computers」と検索すると出てきますが、42分と長いので、パート1とパート2のや、もっと細切れにしたアップもあります。一応、ごく初期のエレクトロ・メカニカル(ハイブリッド)アナログ・コンピューターと言うことになっていますが、この教育映画には、真空管など1本も出てきません。
    URLは:https://www.youtube.com/watch?v=s1i-dnAH9Y4

    かなり荒れているようでしたので、静かにしていましたが、少しずつお返事させていただきます。

    「コンピューター・マーク42は、ギヤとシャフトとカムなどでできた、人力の機械式アナログ・コンピューターですよ。」
    は、
    「コンピューター・マーク42は、(主に)(特に計算部分は)ギヤとシャフトとカムなどでできた、(モードにより)人力の(データ入力が必要な)(一部エレクトリックで)(大部分が)機械式(の、電力で駆動されるハイブリッド)アナログ・コンピューターですよ。」
    が、正解でした。

    また、関係ないタワゴトと言われた:
    「さすがに、水銀スイッチなどは使っていないでしょうが、当時の配線は、光ケーブルなどではありません。すばしっこく動き回る砲射撃指揮装置と、シェイク・ハンズでフィードバックさせるならば、制御するコンソールや機械式コンピューターは、当然、真下に設置しなくてはならないでしょう。」
    は、くるくる回るガン・ディレクターとのデータのやり取りについてのことです。

    マーク37射撃盤はケーブルで接続されていましたので、しょっちゅう「unwound」しなければなしませんでしたが、たぶんマーク56からだと思いますが、スリップリングが使われるようになり、射撃盤が無制限に回転できるようになりました。

    しかし初期のスリップリングはノイズも強かったでしょうし、電流によっては、火花や煙や臭いにもなやまされ、メンテナンスも大変だったものと想像しております。今は、メンテナンス・フリーのノイズレスの水銀式ロータリーコネクターから、無水銀ロータリーコネクターが主流になりました。さらに最近は、デジタル光通信ユニットの非接触ロータリーリンクコネクタにより、高速回転環境下においても、大量のデータが伝送できるようになっています。

    提示したYoutubeの映像を見もしないで「アナログコンピュータなのは知ってました」と返されたと思いこみ、正確な用語を使わずに、適当に返事してしまいました。射撃盤の仕組みがわかっている、メカニズムに強い方なら、理解してもらえると思ったのは、勝手すぎたみたいです。心よりお詫び申し上げます
    佐久間


  22. また、ガン・ディレクターマーク56に載っていたと思われるジャイロスコープを解剖(分解)しているYoutubeの画像があります。
    GE MK 56 Gun Fire-Control System: Equipment Autopsy #80
    URL:https://www.youtube.com/watch?v=OUaUWfJt2sI

    ご参考になれば、幸いです。ヒアリングが苦手な方は、字幕を表示して、読みながらでも楽しんでください。


    Lunaさま、桜と錨先生のブログは承知しておりましたが、「坂の上の雲」を一気に読んでいました。

    私どもは、絶対に「アマ1」「アマ2」などとは言いません。「1陸特」とは言いますけれど。

    メカニカル・コネクションのことなら、同じ「Ship gun fire-control system」のWikiのページのMK 68 GFCSのMk.47に、少し記載されています。
    佐久間

  23. このマーク56のジャイロスコープは、消費電力が何ワットか存じませんが、ガン・ディレクターに載っている機材全ての電力も、スリップリングで送らないといけないのなら、とても大変だったと思います。
    佐久間

  24. >18.
    私もド素人で、知っている事は僅かです。
    殆ど、その場でネットを使って調べていますので・・・。
    射撃管制室の件は分かりませんでしたが、目標追跡については少々・・・(あまり内容に自信が有りませんが)。

    GFCS Mk56のRadar Equipment Mark 35.(レーダー機器マーク35. )はスパイラルスキャンとコニカルスキャンという2つの方法でスキャン(走査)を行うそうですが(もっと広い範囲はパラボラアンテナを上下左右に振って探します)、先の
    Chapter 26 Relative-Rate Anti-Aircraft Systems Gun Fire Control System Mark 56, Page 5
    にて、
    Automatic tracking is possible only in conical scan.「自動追尾はコニカルスキャンでのみ可能です。」
    と有りますので、狙えるのは1機のみと考えて良いか?と思います。
    第二次世界大戦中のドイツのウルツブルグ・レーダーもコニカルスキャン式のレーダーで、軸から少しずれた位置に固定されたダイポールアンテナを高速で回転させ、約3度の角度で円錐状に走査していました(*1)。コニカルスキャンで得られた目標Aの複数の反射波(受信角度が異なる為、複数になる)の値、A、A´はブラウン管(Rスコープ)上に映し出され、人が双方の感度(ピーク)が同じになる様に本体の高低ハンドルと方向ハンドルを操作すると、レーダーが真直ぐ目標に向く事になります(*2)。その情報はシンクロ電機(セルシン)電線によって、コマンドゲレート(計算機の付いた機械)に送られるようになっていました。
    Mark 35では、コニカルスキャンの時に人がブラウン管を見ながら行っていた作業が自動化され、目標の自動追跡が可能となっています。また、ウルツブルグでは固定式だった送受信角度も走査中に変更可能になった様で、スパイラルスキャンという螺旋状(渦巻状)の走査が可能でした。これは目標捕捉の為の機能(コニカルスキャンは自動追跡の為)だそうで、アンテナ素子(導波管?)の位置を変更する事によって、パラボラ開口面からの電波のビーム(ローブ)の幅を一時的(擬似的?)に広げる事が出来たようです。

    因みに、
    Mk 57 Gun Director - YouTube
    で動画を見ると、パラボラ中央の棒状の部分がグルグルと回転しているのが確認できます。

    (*1)「幻のレーダーウルツブルグ」(CQ出版社)
    (*2)「暗転南」☆ 等感度方式の理解(ウェブページ)
    Luna

  25. あえて名指ししませんが、問題はそこじゃないでしょう?
    裏も取っていない虚偽を断言した事でしょう?
    回答を不審に思って検索し、かのブログ(他の方も紹介されているので不審に思った方は多いと推測)に行き当たらなければ信じた可能性だってあるんですよ?
    その様な認識では同じようなトラブルを引き起こすのは目に見えてます。
    ROMの一人

  26. >20.

    戦犯追及ですね。
    さて、理由です。

    わたしは、アナログコンピュータの操作経験があります。
    それで、リンクを使った昔のアナログコンピュータは、演算速度が遅いです。

    なぜかというと、リンクもスライダーも、全て質量と長さがあって、加速、減速に時間がかかるからです。

    リンクを高速で動かせば、大きな加速度が加わり、その弾性変形を抑えようとすると、さらにリンクは大きく重くなるから、計算速度は制限がある。

    相手は高速で飛ぶ(subsonic?とあります)飛行機です。
    節点をいくつも持つリンクやスライダーを、いくつもの電気モーターでがちゃがちゃ動かして計算したのは、ごく初期のことではなかったでしょうか。

    リンクでオペアンプを組むのは可能ではあるけど、微分器にせよ、積分器にせよ、真空管で回路を組んだ方がはるかに高速で、信頼性が高い。

    佐久間さんご紹介の教育フィルムに、たしかに真空管は出てきません。

    しかし、Mk.42は戦後まで使われたものです。
    リンケージ機構がどこまで入っていたのか、たいへん疑問に思います。

    兼務


  27. わたしもMk.42が完全な電子式ではないのがわかりました。
    軽率であったのは反省します。
    みなさんに紹介したいただいたサイトは拝見しました。

    Mk.42は機械式から電子式に移行する過渡的な時期に出現したハイブリッド計算機だと思います。
    兼務


  28. わたしがMk.42を電子式だと思ったのは、機械式では、とても対空火器の自動制御をできるはずがないからです。

    例えが悪いが、ソロバンでスペースシャトルの設計をするようなもので、原理的には可能だが、実際には無理です。

    このMk.56も、実際にはほとんど役に立たなかったではないかと思います。
    フィージビリティスタディのようなものではなかったのでしょうか。

    THAADシステムと同じで、半完成品なのですね。
    民間ならとても納入できるものではありませんが、相手が軍なら検収してもらえるのですね。

    兼務

  29. 兼務さま

    私は、IPを晒してまでご高説を主張されている貴殿には返事をしませんでしたが:
    >このMk.56も、実際にはほとんど役に立たなかったではないかと思います。
    (中略)
    >半完成品なのですね。
    >民間ならとても納入できるものではありませんが、相手が軍なら検収してもらえるのですね。

    は、聞き捨てできません。

    世界中は勿論、海上自衛隊でも乏しい予算で1966年に導入し、2000年代まで実際に運用されたネイビーは、桜と錨先生を始め、大勢おられます。

    前述の:
    Naval Ordnance and Gunnery, 1957
    VOLUME 2: FIRE CONTROL
    Chapter 26 Relative-Rate Anti-Aircraft Systems
    Gun Fire Control System Mark 56
    を、ご自分のサイトに公開されている、ジーン・スロバー氏は、ご自分のブログでも「Gun Fire Control System Mark 56」などのエントリーで、精力的な議論を交わせておられます。

    もっと学術的な資料だと:
    SCR-584 radar and the Mark 56 naval gun fire control system
    I.A. Getting
    IEEE Aerospace and Electronic Systems Magazine ( Volume: 5, Issue: 10, Oct. 1990 )
    Abstract:
    The pioneering World War II effort of marrying precision radar to antiaircraft fire-control computers is described. The people and organizations involved are discussed, and the new areas of application opened by the research are addressed. The technical problems that had to be solved are examined.
    など、たくさんあります。

    実際に、当該武器をご自分の手で運用したり、公開資料を読みもしないで、何の定量的な根拠もなく、単に「思います。」では、このサイトの趣旨に反すると存じます。

    なお、アメリカのGAPリサーチ社が、世界最初にX7二本の世界初のオペアンプを発売したのは、第2次世界大戦の8年後の1953年です。
    また、ICオペアンプの始祖uA741(私も未だにお世話に)がフェアチャイルド社より発表されたのは、1968年です。
    宜しければ、ご確認下さい。
    佐久間

  30. 折角「1」では「甲板下」と曖昧に記載しましたが、「7」の:「当然、真下に設置」は、間違いで、近傍の甲板下が正しいのでしょう。下のマーク37の口絵が頭に残っていましたので、「真下」と書いてしまいました。お詫びして訂正します。

    たぶん、マーク37で、方位盤直下にプロッティング・ルームが置かれたのは、スリップリングではなく、ケーブルで接続されていたのも、理由の一つではないかと想像しています。

    GUN FIRE CONTROL SYSTEM MARK 37
    OPERATING INSTRUCTIONS (21 APRIL 1949)
    URLは:http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/ref/Ordnance/FCS-Mark37/

    良く見る口絵「Gun Fire Control System Mk 37 and Associated Stations」
    URLは:http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/ref/Ordnance/FCS-Mark37/img/Frontspiece.jpg
    佐久間

  31. 上記のマーク37は、既にレンジ-キーパーではなく、もうコンピューター・マーク1になっていますが、プロッティング・ルームと呼ばれています。しかし、「Naval Ordnance and Gunnery, 1957」の「E. Gun Fire Control System Mark 56 26E1」には、「プロッティング・ルーム」ではなく、「Console Mark 4, figure 26E1, is the below-decks operational center.」と記されいるのは、桜と錨先生のご指摘の通りです。

    私共素人は、「operational center」なら「オペレーション・センター」と記載してしまいますが、そんなに大きな誤りなのでしょうか?

    また寝ぼけ眼で、私が書き込んだ、7:「すばしっこく動き回る砲射撃指揮装置」、21:「マーク37射撃盤はケーブルで接続」「射撃盤が無制限に回転」などは、「ガン・ディレクター」の間違いです。日本語なら「方位盤」と記載しなければなりません。お詫びして、訂正さ
    せて頂きます。

    ただ、ジャイロスコープと共に照準器や測距儀にレーダーまで載っかっている戦中・戦後のガン・ディレクターは、素人にとって、つい射撃盤とか砲射撃指揮装置とかと、呼びたくなるのをご理解頂ければ幸いです。

    丁度、今は無き空母の「クラッシュ・バリアー」が「バリケード」と混同されたり、同じく今は無き潜水艦の「司令塔」や「アタック・センター」が「セイル」や「発令所」と、良く混同されているように・・・
    佐久間

  32. なんか、中傷合戦になってきました…

    ご紹介の資料は、回顧録みたいなものですね。

    Mk.56が公開されたのが1957年。
    つまり、1957年には、Mk.56はもう機密でなく、公開してもかまわないもので、次世代機の開発と更新がおこなわれていたと見るべきでしょう。

    アナログコンピュータは制御系に使うのです。
    制御系の設計をやったことはありますか。
    数理モデルをつくり、必要な微分方程式を導くことはできますか。
    微分方程式は、どんな方法で解くのが良いでしょうか。
    どれだけの演算素子が必要か、想像できますか。

    高速の飛行機を追いかけるなら、かなり簡略化した、雑なモデルでないと計算が追いつかないはずです。
    とうぜん、精度は下がります。
    のろい機械式コンピュータで、いかほどできたことか。

    海自が米国の最新機種をもらえるはずがないです。
    お古をあてがわれたわけです。

    やはり、ほとんど役に立たなかったと思います。
    1950年代のABMやTHAADのようなものです。

    >世界最初にX7二本の世界初のオペアンプを発売したのは、第2次世界大戦の8年後の1953年

    アナログコンピュータでも、オペアンプと等価な回路を組んで計算しています。
    つまり、オペアンプはたくさん入っています。
    それで、日本ですら、電子式アナログコンピュータは1953年に商用化されています。

    佐久間さんがおっしゃられているのは汎用機の発売でしょう。




    兼務

  33. >32、明らかな誤りだけ

    >Mk.56が公開されたのが1957年。
    公開って、全部の機密が解除されたとお考えなのですか?
    Naval Ordnance and Gunnery (1957) is a basic textbook on the subject of naval weapons and their control.

    1956年竣工の「はるかぜ」型(28DD)で、本機種の装備を要求したのに、アメリカ側より認められなかったのは、なぜですか?

    >オペアンプと等価な回路を組んで計算しています。
    何と何が等価なのですか?

    ベル研究所で開発した、ほぼエレクトリックなマーク8とマーク1がですか?
    NATIONAL ARCHIVES CATALOG
    The Mark 8 fire control computer in the aft secondarybattery plotting room of the battleship USS IOWA (BB-61)
    これだって、公開写真はメカニカルだけです。

    ペケ七2本だけでは、UA741と等価な回路のoperational amplifierなど、できるわけがありません。勿論、互換性もありません。

    後は、管理人様にお任せ致します。移転早々、私の不徳でご迷惑をお掛け致しておりますが、何卒宜しくご高配の程、お願い申し上げます。
    佐久間

  34. 射撃統制用のアナログコンピュータでも機械式と電気式を併用したものは比較的近年でも使用されていましたね。
    例えば1980年代後期まで国によっては高々度防空用の主力として使用されていたNike-Hercules対空ミサイル(日本での最後の運用部隊では1994年まで使用)の射撃統制用のアナログ・コンピュータは入出力信号は電圧ながら、歯車等のメカも構成部品として使われていますね。
    日本ではナイキJとしてライセンス生産して、確か1980年代に入って日本独自に段階的に構成品の一部(例えばアナログコンピュータ用の直流アンプなどを手始めに)を電子管式と互換性を持たせた上で固体化(ソリッドステート化)を進めましたが、アナログ・コンピュータの本体はそのままメカトロ方式のままではなかったかと思います(下手にいじると大変なのかも)。
    1950〜60年代に開発された射撃統制装置のアナログ・コンピュータでも機械/電気併用式は当たり前の時代ですから、もっと古い戦艦用のMk.56 GFCS使用のMk.42コンピュータが機械式部品を多用した機械/電気併用式なのは当然でしょうね。

    近年でも実績と信頼性に勝り、性能も同等以上な場合は準電子式よりもメカトロニクス式が選択される場合も少なくなかったと思います。
    例えば1980年代に開発、配備されたLGM-118A Peacekeeper ICBMの慣性誘導用ジャイロは、当時最新式ながら未だ実績に乏しく安定性や精度も劣る発展途上の純電子式のリングレイザージャイロ方式ではなく、非接触の磁気浮揚式の分割面電極を持つ回転球体式で更に球状の外ケースが同じ比重の液体の中に浮かぶと言う特殊なメカトロニクス方式のものでした。慣性基準用としての精度だけでなく振動、衝撃、放射線等への耐性も勝っていたようです。(最近ではさすがに進歩して性能も上がりコストも高くない光ファイバージャイロなどが多用されているようですが)

    又、1950年代のABMやTHAADが役に立たないと言う意見も上にありますが、この部分に興味を持ちました。米国のABMは何となく分かりますが、Nike-Sprint/HIBEXのソ連/ロシア版とも言える高加速ABMの53T6は、その後も維持・改良され時折試射されています。核弾頭装備型として改良・発展型が開発中らしく、新しいS-500(C-500)防空システムに組み込まれるかもしれません。非核弾頭型も可能ならブースト段階迎撃用として再評価しても良いのではないかと思います。
    THAADについては、高価格以外に何が問題なのでしょうね。射程延長等の改良型のTHAAD-ERも開発中ですが。
    MK@2004-

  35. 素人ですが、失礼します。

    今は学校でも教えないようですが、デジタルの代表は「そろばん」、アナログの代表は「計算尺」でした。

    実際に、Boeing X-20 Dyna-Soarなどから始まった、50年代〜60年代における、将来のスペースシャトルに繋がる基礎研究の基本設計は、計算尺で行われていました。

    もし、最もプリミティブなアナログ計算機である計算尺がなければ、史実通りには、スペースシャトルは飛べなかったでしょう。そろばんは、アナログ・コンピューターとは無関係です。どうしてアナログの話題で、頭に「そろばん」が浮かぶのか、とても不思議です。

    それと、士官候補生用のベーシックな教科書の出版と、当該兵器の無条件な公開や機密の完全解除とは、全く別です。米国海軍を始めとして、当時現役で使っていた電波兵器の詳細を、わざわざ世界中に公開していたなどと、本気で信じているのだとしたら、私の理解を越えています。
    Smitty

  36. とりあえずMk.56は方位盤からコンピュータを離れたところに置いても動作は出来て狙える目標は一機のみ、ということでいいのでしょうか?
    CICと射撃管制室は「桜と錨の気ままなブログ」さんを見させていただいた限り別のようですね。
    Mk.63 GFCS

  37. この考えが正しいとは思いませんが、問題提起として。
    先方のブログがどこのサイトと明記していないのに、こちら側で先方のブログ名を明記するのはいかがなものでしょう。
    それと、あれこれ言い訳を書き連ねずに単に詫びて訂正のみで済ませていればここまでややこしくならなかったと思いますがいかが?
     

  38. >36.
    >とりあえずMk.56は方位盤からコンピュータを離れたところに置いても動作は出来て狙える目標は一機のみ、ということでいいのでしょうか?

    そうだと思います。
    パラボラアンテナが1基しか付いていないので、コニカルスキャンで追跡できるのは1目標のみという事になるかと思います。
    因みに、ご存知かとは思いますが、フェーズドアレイアンテナの場合は、沢山の素子アンテナの集まりで、その素子アンテナそれぞれに現代では電子式の移相器が付います。ギヤやモーターでアンテナの方向を変える必要が無く、移相器によって電波の方向を超高速で変更する事が可能な為、複数の目標を同時に追跡できるのです。

    移相器=電波の位相を変える(移す)装置
    Luna

  39. >37.

    >先方のブログがどこのサイトと明記していないのに、こちら側で先方のブログ名を明記するのはいかがなものでしょう。

    浅はかでした。すみません。
    Luna

  40. >37

    ブログのお名前をご紹介するのは差支えないのではないですか? 炎上(先方の)の可能性でもありましたか?

    とおり

  41. 遠回しすぎてイヤミが過ぎましたね、37のレスは訂正します。

    要は、先方はHNを名指しせずサイト名も明記せずに書かれてます。
    これをどう判断するかは個々の判断だと思いますが、こちらで明記して良し、と判断するならばそれでいいと思います。
    ただ、あまり深く考えずに明記していると思われるレスもあり、それってどうなの?という意図のレスでした。
    仮に先方から、ボカシて書いているんだからソッチもボカシてくれないと困る、とか苦情が来たら、こういう意図で明記しましたと説明した上で詫びるなりできます。(苦情以前に明記・引用、おkです。と言われてる可能性もありますが)
    何も考えず明記していたなら、ただ謝るだけで又同じことを繰り返すんじゃ?と危惧しているのです。

     

  42. >41

    いよいよいよもって奇妙な見解ですね。常識的に考えてこのケースで先方から苦情が来るなどあり得ないでしょう。

    先方がぼかした言い方をされているのは別なお考えがあっての事と思います(名前を出されたくないとかではなく)。


    ちなみに文面からすると37と同一人物かなと思いますが、ハンドルぐらい付けて書いてくださいな(なにか危惧されてるなら結構ですが)。
    とおり


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