837 木造船の銅板被覆についての質問です。

1.戦列艦等の船体を覆っていた銅板の厚さはどれくらいですか?(幅と長さは数値を見つけることが出来ましたが、厚さは見つけられませんでした)
2.銅板を固定していた釘のサイズと本数(または間隔)は?
3.銅板の寿命はどれくらいだったのですか?
4.銅板被覆でカキ等は付着しなくなっても海藻は付着するので定期的にドック入りして除去しなければならない点は変わらなかった・・・と聞きましたが、ドック入りの間隔(年に〇回とか)やドック入りした際の期間に変化はどの程度軽減したのでしょうか?
おうる

  1. コチラ ↓ は見ましたか?
    http://shipwrecks.com/muntz-metal-hull-sheathing/
    駄レス国務長官

  2. ありがとうございます。
    そこは初見です。

    そのものズバリな厚さは記載が無いようですが、26オンス/平方フィートの真鍮板が紹介されていますね。
    1平方メートル当たりで換算すると約7.93キログラム。
    銅56:亜鉛44の真鍮なので比重は計算上8.148g/cm^3。立方メートルにすると8148キログラム。
    比重から計算すると厚さは0.97ミリメートルですか・・・難破船から回収されたシートが19.2オンス/平方フィートまで痩せていたそうなので、こちらの厚さは同様の計算から約0.72ミリメートル。

    釘のサイズは記載がありませんが間隔は2〜4インチ(ただし造船所と時期によって異なる)。

    だいぶ参考になりました。ありがとうございました。
    おうる

  3. 幅と長さは数値を見つけることが出来たが厚さは見つけられなかったと仰られているので、もしかしたら既に御覧になった事があるかもしれませんが(御存知でしたら、すみません)、

    「世界の艦船 第281集 1980/5」(海人社)の74〜77頁「帆装木造軍艦の塗装」杉浦昭典
    より引用しますと、

    1.(厚さについての記述はありませんでした)
    2.銅板1枚を取り付けるのに100本前後の銅釘が用いられた。
    3.熱帯方面への数航海で取り替えるのが常だった。
    4.銅板でも海中生物の付着は避けることはできなかったが、穿孔虫の侵入だけは確実に防ぐことができた。

    以上の様になります。

    因みに、無料ダウンロードできるpdfファイル、
    神戸大学附属図書館 デジタルアーカイブ 学内研究成果「木船船底銅板被覆」杉浦昭典
    http://www.lib.kobe-u.ac.jp/infolib/meta_pub/G0000003kernel_81005878
    は、「世界の艦船」掲載の部分的ダイジェスト版のような内容になっています。
    Luna


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