841 BB-57サウス・ダコタは艦隊旗艦設備を搭載した関係で兵装の一部を搭載できなくなったとの事ですが、これはサウス・ダコタ級の船体が小さかった故でしょうか?
モンタナ級戦艦3番艦BB-69メインにも艦隊旗艦設備を載せる予定だったということですが、此方は船体が大きいからか特には兵装の削減といった話も聞かれなかったものですので…(尤もモンタナ級自体が起工もされていないというのもありますが…)
メインに設置予定だった艦隊旗艦設備というのもサウス・ダコタに設置されたものと同系統の物という認識でいいのでしょうか?
GUY

  1.  サウス・ダコタ級は、条約時代の設計であるため、前級よりも15mも船体を短縮しております。したがって、設計に余裕がなく、このために、艦隊旗艦設備の代わりに武装の一部を装備できなかったというのはありそうに思います。というのは、ロンドン条約により条約型巡洋艦となったものの、ワシントン条約時代の、つまり、巡洋艦としては無条約時代の設計であるインディアナポリスも艦隊旗艦として有名ですが、姉妹艦とあまり大きな違いは認められないからです。そして、仰られるように、モンタナ級は、無条約時代、それどころかパナマ運河の拡幅を見越しての設計ですから、兵装の削減がなくても不思議はありません。
     ただ、メインが実現したとしても、その旗艦設備がサウス・ダコタと同系統であったとは思っておりません。サウス・ダコタが計画された時代、レーダーは一般的ではありませんでしたし、当然、CICもなかったからです。また、戦争中のアメリカ艦艇の拡充ぶりを考えると、その通信量、情報処理量は膨大なものになり、コンピューターの助けをほとんど得られなかったことを考えると、抜本的な考え方の変更が必要だったと思うからです。
     実際、アメリカ海軍は、旗艦を、戦艦、巡洋艦から揚陸指揮艦に変更しております。それらの艦艇では、容積が不足していたからです。そして、その萌芽はイギリス海軍に求められるかも知れませんが、ターナーの旗艦だったロッキー・マウントあたりではないかと考えています。
     
    hush

  2. ポートランド級はワシントン条約の制限(砲口径8インチ、基準排水量1万トン)のもとに建造されておりますので、決して無条約時代に建造されたものではありません。
    また、インディアナポリスには巡洋艦戦隊旗艦としての旗艦設備が整備されておりますが、ポートランドとは艦影が異なっておりますね。

    例示として不適当だと思いましたので、重箱の隅をつつくような指摘ですがご容赦ください。
    無記名

  3. >2
     そうですね、不適切ですね。
     御教示感謝申し上げます。
     
    hush


Back