858 イタリアの未成超弩級戦艦フランチェスコ・カラッチョロ級ですが、1番主砲塔と2番主砲塔、3番主砲塔と4番主砲塔の間が妙に開いているのですが、何故なのでしょうか?
3番主砲塔と4番主砲塔の間には機関が収まっているのかと思いきや、3番主砲塔の両脇に外舷機関が並列配置されているようですし、もっと間隔を詰めて配置することも出来るように思うのですが。
主砲塔の間隔を詰めて完全な背負い配置とする場合、同時期の英戦艦では爆風問題で上段主砲塔の首尾線方向への発砲が制限されていたはずですので、あえて間隔を広く取ってその問題を回避しようとしたのでしょうか?
きっど

  1. まず3番4番砲塔の離間は内軸主機が両砲塔間に収められてる所為で翼軸主機の3番砲塔両舷配置ともども独巡戦デルフリンゲル級と同様です
    1番2番砲塔の離間については不詳ですが完全な背負式とするには2番砲塔の高さが不足してます(1番砲塔が砲口よか前方なので首尾線方向の爆風の影響はむしろ大)
    思うに
    ・巡戦として計画され艦幅が広くないため復原性に配慮した結果2番砲塔が低目となった
    ・艦首幅不足のため水雷防御がらみで前部弾火薬庫が細長くなった
    ・被弾1発で2砲塔が沈黙せぬようあえて離間させた
    等の複合要因と考えられます
    駄レス国務長官

  2. 回答有難うございます。
    近代世界艦船事典さんの所の小さい画像では1番2番煙突の間に内舷主機っぽい白四角が有ったので、機関はシフト配置で内舷は長大な推進軸を持つのかと思いましたが、デアフリンガー級同様の機関と砲塔の配置でしたか。
    砲塔の高さは微妙に低そうだなとは思いましたが、やはり完全な背負い配置には不足していましたか。
    艦影図を見る度に、特に1番2番主砲塔の間が妙に広い特徴的な姿をしている割にはその事実に触れた説明なども無く、しかし明らかにバイタルパートの圧縮や防御重量に不利ではと思っていたのですが、特別何かが間に挟まっている等の決定的な理由は無さそうなのですね。
    きっど

  3. >1.は古い“Le Navi di Linea Italiane”(1969)中の伊文を英文と日文に機械翻訳したのですが、言われてみれば小職の読み違えかも知れません
    同書P290の3番砲塔中心における船体横断面図には砲塔基部左右に接して長方形の中に小丸が描かれており、これが内軸の軸路および推進軸のようですので>1.の冒頭1行は撤回します
    なお同書の防御の項では二重壁の水雷防禦縦通隔壁が船体中央左右に在るように読めますので前後部弾火薬庫(および内軸主機)がこの内側に収められてるのではないかと愚考します
    駄レス国務長官

  4. 機関はシフト配置だったのですね。
    ということは、高速力の為に極力船首船尾を細くしつつ水雷防御を施し、また復元性確保の為に砲塔の高さも抑えた結果、不完全な背負い配置となって砲塔間隔が広くなったと。

    >二重壁の水雷防禦縦通隔壁が船体中央左右に在る
    >前後部弾火薬庫(および内軸主機)がこの内側に収められてる
    外側のボイラーと外軸主機は、完全な無防備というわけでは無いのでしょうが半分水雷防御の外と言うことでしょうか。
    内側は充分な空間が有るので当時の水雷には安全でしょうが、けっこう割り切った設計のようですね。
    きっど

  5. 翼軸主機は前掲書の解説によれば水雷防禦縦通隔壁の外側とのことです
    主缶配置は詳細不明ですが半数以上が同様と考えられます
    前掲書でも「かなり斬新な計画」と評しています
    (船体横断面図によれば水雷防禦区画は船体最大幅の1/3未満ですから弾火薬庫もかなり細長いはず)
    駄レス国務長官


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