860 世界の艦船の2017年9月号増刊米戦艦「アイオワ」級で米海軍最後の戦艦であるアイオワ級は20%過負荷出力で設計されたという記述を見ました。
なら、米海軍最後の重巡であるデ・モイン級はどれぐらいの過負荷出力で設計されていたのでしょうか?
Mk.63 GFCS

  1. デモイン級は速力でなく火力で日本巡洋艦を圧倒する性格のフネでして機関は基本的にボルチモア級とおんなじで公試運転でも定格12万軸馬力に対して11%増しの13万3千軸馬力しか出してないところより見て計画上は10%過負荷ってトコロじゃないでしょうか
    駄レス国務長官

  2. そうなのですか。
    教えて頂きありがとうございます。
    Mk.63 GFCS

  3. 挙げられている雑誌は読んでいませんが、参考のために「過負荷出力」と「過負荷出力せ設計」の意味を教えて下さい。通常、「過負荷出力」とは、設計あるいは計画の最大を超えた出力のことを指しますが。例えば、「戦艦大和は最大出力15万馬力で最大速度27ノットとして計画され、設計されている。但し、海上運転では、過負荷出力の16万(16.5万?)馬力で27.4ノットを出している。」のような使われ方がなされます。現実には、商船であれ、軍艦であれ、極めて非常時を除いて過負荷運転はまずなされません。過負荷出力で設計等、小生は始めて目にしました。
    UK

  4. >3.
    日本海軍では「機関計画内規0300」(昭和6.5.1制定、昭和16.7.15改正)に「1.2.1タービン主機械力量及び蒸気消費率」として規定があります
    それによると過負荷全力(計画全力に対する%)は戦艦110、その他艦種105となってますので、大和型の機関部は計画全力150,000軸馬力に対して10%増の過負荷全力165,000軸馬力を許容すべく設計されたわけです
    なお上記の「註1.」として「主タービン力量は従来計画全力の約1.1倍を発生し得ることとし来ったが、これを艦船造修規則に合致する様に改正した(昭和16.7.15)とありますので、それ以前は艦種に関わらず過負荷全力は計画全力の110%程度で設計されていたことになります
    これは日本海軍に限らず他国海軍でも概ね同様と考えられますが、米海軍アイオワ級は例外的に20%増の過負荷全力で設計されたため文献に特記されたものと思われます
    駄レス国務長官

  5. 横から失礼します。

    >4.
     それは言い方を変えると「安全率」になると解釈していいんでしょうか?
     それとも機関各部の安全率とは別物なのですか?
    おうる

  6. >5.
    安全率とは別物です
    駄レス国務長官

  7.  第二次大戦時、戦闘時に必要があれば、過荷出力での運転実施は実施されます。特に米艦では実例が多く、大戦末期に機動部隊に随伴した中速戦艦ではその頻度が高いため、「これを通常運転として認めて欲しい(過負荷出力は更に上に設定)」、という要望が出されたという話もあります。

     蛇足ながら、アイオワ級は出力125%(254000馬力)による速力公試を実施した記録があります。
    大塚好古

  8. >7.
    あの〜、254,000軸馬力は計画全力212,000軸馬力の約20%増ですけど・・・

    > 速力公試を実施した記録があります。
    それは何時のハナシでしょうか?
    駄レス国務長官

  9. >8

    ああ、しまった記憶違いでした。深くお詫び申し上げますと共に、故にそこは忘れてください。
    大塚好古

  10. 3の「27.4」は、実際には「27,7」でした。訂正させて頂きます。
    21.2万の20パーセント増しは、ほぼ25,4万になります。松本氏(だったかな)の著書では、公試だったかなにかで最大35ノットをだしたという記載がありました。何か、わけが判らん設計、計画です。
    UK

  11. >10.
    あやふやな内容と個人的感想の書き込みはお控え願いたいものであります
    駄レス国務長官

  12. GE社ウォーレン氏の、おそらく戦中か戦後間もないころの論文の抄訳によると、
    マハン級駆逐艦でタービンノズル部を定格に対し蒸気流量で15%、馬力で10%の超過を
    見込み設計したとあり、少し時代が離れていますがGE社製タービンは
    このあたりを標準として設計されていたかと推測します。
    安全率に関しては具体的な数字を挙げていないものの、やや過大(保守的)であったという印象を記していますね。
    kimurada


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