17  ふと、疑問に思ったのですが、ww1時にドイツで考えられ旧ソ連で開発されたガスト式機関砲ですが、いろいろ文献を見てみても対空砲としては配備されずに航空用機関砲として運用されています。
 素人考えですが、シルカ自走対空砲の4連装(毎分4000発)よりも
ガスト式機関砲2連装(毎分6000発・・・シーソー式なので4連装になっちゃいますが^^;)を搭載した方が弾薬投射量は大きく有利だと思うのですが。
 ガスト式機関砲を対空砲として運用するのは何か問題があるのでしょうか?
素人

  1.  GSh23は初速が715m/sぐらいと、あまり速い弾ではなく、ZSU-23-4の弾丸は1000m/s弱もあります。
     対空砲は航空機銃よりも長い射程で使うものですし、下から上に打ち上げる都合もあるので、ずっと初速が大きくないといけません。また長い射程で使う以上精度も高いものが求められますし、地上配備兵器は交戦時間がかなり長くなることもありますし、泥や埃といったものも考えないといけません。
     機関部を交互に動作させるガスト式は、構造的に普通の機関砲方式よりも精度や耐久性の点で勝るとは言いがたいでしょう。
     また23mmでZSU-23-4並の初速を発揮させようとしたら、機関部も砲身もGSh23よりもゴツクしないといけなくなります。そうなったら重さの関係で、GSh23ほどの射撃速度は難しくなるでしょうし、当然故障等の可能性も増えます。つまりガスト式は地上で使う機関銃のメカニズムとしては、少し複雑だといえるでしょう。
     航空機銃は手数と重量の割合こそが重要であり、また多少複雑で高価なメカニズムでも許容されますが、ソ連ロシア的には、地上用火器には、少し度が過ぎてたということでしょう。
    SUDO

  2. >ガスト式機関砲2連装(毎分6000発・・・シーソー式なので4連装になっちゃいますが^^;)を搭載した方が弾薬投射量は大きく有利だと思うのですが。

    ロシア人もそう考えたようで、シルカ後継のツングスカ自走対空砲が搭載する 2A38 30mm 機関砲はガスト式の2連砲身です。発射速度は原型 GSh-30 より僅かに低い最大 2500rpm、そのぶん初速が 900m/s から 960m/s に向上しています。

    http://www.kbptula.ru/eng/str/cannons/2a38m.htm
    無記名

  3. >ツングースカの例
    それは、2A38 30mm 機関砲がシルカのAZP-85 23mm 機関砲よりも優れているからというよりも、
    ツングースカの砲/ミサイルの配置上、機関部がタイトでコンパクトな砲を選択する必要があったからではないでしょうか。
    門外漢


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