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旧ソ連の戦車T34について質問します。この戦車は避弾径始を考慮したり強力な火砲を備えたり、また生産性も高く、第二次世界大戦ではもっとも多量に線産された戦車とも認識しております。 その一方で、T34は第二次世界大戦ではもっとも多量に撃破された戦車ではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。 二一斎 |
- 失礼しました
「第二次世界大戦ではもっとも多量に線産された戦車」
は
「第二次世界大戦ではもっとも多量に生産された戦車」
の誤りです。訂正してお詫びします。
二一斎
- 1941年6月以降終戦までのソ連軍戦車生産は72231輌。その内 約74%がT-34系です。
同時期のドイツ軍戦車生産が各戦車合計で23759輌。
これに対してソ連軍戦車の損失数は83500輌。
ドイツ軍戦車の全損失数は25584輌。
どちらも生産した分以上の損失を蒙っています。
投入数が遥かに大きいソ連軍戦車とより少数のドイツ軍戦車の生産数/損失数の比率に大した差が無いのは、戦車の損失要因が戦車対戦車の対決結果だけではないからです。
たとえドイツ軍戦車が戦場に姿を見せなくともソ連軍戦車の損失が大幅に減ることはなかったでしょう。
BUN
- BUN様、ご回答有難う御座います。レスが遅くなって申し訳ありません。
独ソ戦におけるソ連側の消耗のすさまじさを改めて思い知らされた気がします。この状況では、やはりT34が第二次世界大戦でもっとも多量に撃破された戦車のようです。
ところで、追加質問で恐縮ですが、「ドイツ軍戦車が戦場に姿を見せなくともソ連軍戦車の損失が大幅に減ることはなかったでしょう。」とのことですが、他の大きな原因は、どのようなものがあるのでしょうか。
二一斎
- 1.88o等の対戦車砲や重砲の水平射撃。
2.歩兵による白兵攻撃。
3.ルーデルが吹っ飛ばした(笑)。
これら以外にも戦車を破壊する手段はありますし、第二次大戦時の戦車は何よりも移動時の故障による損失が馬鹿にならない比率を占めていました。
安井 賢一
- 安井 賢一 様、ご回答有難う御座います。これもレスが遅くなって申し訳ありません。
「第二次大戦時の戦車は何よりも移動時の故障による損失が馬鹿にならない比率を占めていました。」とのこと。そのように多いとは知りませんでした。重ね重ね有難う御座います。
ところで、再び追加質問ですが、ドイツ側の東部戦線での写真を見ると、砲塔をきれいさっぱり吹き飛ばされているT34を見かけるのですが、あれはどのような攻撃でそうなるのでしょうか。砲塔に砲弾が命中し内部で誘爆が起こっても、少しくらいは砲塔の残骸が残るような気がするのですが。
二一斎
- 砲塔が吹き飛ばされる場合の多くは、車体に砲弾が命中して砲塔直下の車体弾薬架の砲弾(榴弾)が誘爆し砲塔を吹き飛ばすのが一般的です。
ミハエルヴィットマン乗車のタイガー戦車の最後も同様であったようです。
はいどーも
- はいどーも 様、ご回答有難う御座います。砲塔ではなくて「車体に砲弾が命中して」そうなるのが一般的とは思いも付きませんでした。砲塔はかなり重いと思っておりましたが、そのような状況では吹き飛ばされてしまうのですね。大変参考になりました。
二一斎