90  戦車とエンジンについて質問します。私が子供のころの(今でもそうだと思いますが)ちょっと高級な戦車のプラモデルではモーターを2個使い、それぞれが左右片方の駆動輪(起動輪?)を回し、それで履帯を動かすという形式でした。
 なるほど、これなら信地旋廻、超信地旋廻も思いのまま、実物の戦車もこうなのだろうと思いました。ところが実物の戦車は、どうもエンジンは1台のようです。なぜ、プラモデルのようにエンジンを2台使う形式の戦車は実用化されていないのでしょうか。

二一斎

  1. ソ連の軽戦車T-70が、二台のエンジン、走行装置で左右のキャタピラを動かすという方式を取っています。しかし、エンジンを同調させて動かすときにトラブルが生じやすく、改良型のT-70Mはエンジンをタンデム配置にし、一つの走行装置で左右のキャタピラを動かす方式になっています。
    アリエフ

  2.  そもそも普通のエンジンは逆回転させるのが難しいですから、エンジンを二つ積んでいても超信地旋廻は難しいんです。
     なお馬力を稼ぐ為に複数のエンジンを積んだ戦車は多数ありますが、#1でアイエフさんが述べられてるように、大抵の場合はギア等で複数のエンジンを繋げて「一つのでかいエンジン」として扱うようになってます。
    SUDO

  3.  模型戦車の親玉のようなポルシェ博士の電動戦車群も、発電用エンジン2基・駆動モーター2基です。
    バツ

  4. 実用化も何も、世界初の実用機動戦車ホイペットはそうした機構です。
    BUN

  5. マウスはエンジン1つでした。訂正します。
    バツ

  6.  皆様、回答有難う御座います。
     プラモデル式の駆動方法はT-70やホイペットが採用していたことが分かりました。しかし、内燃機関では難しいようですね。そうなると電動モーター駆動のエレファント(「ポルシェ博士の電動戦車群」の一つですが)は正しくプラモデル式といって良いようです。
     また複数のエンジンを搭載した戦車がいくつかあったことも始めて知りました。マティルダ2(本来はローマ数字), M5A1軽戦車などがそのようです。疑問が解消し、新しい知識も教えられ、本当に有難う御座います。

    二一斎


Back