5  第一次大戦頃の水冷式機関銃について教えて下さい。
 銃身を冷やす冷却水がラジエターのような物で冷やされて循環したりしていない事までは分かったのですが、
1.銃身は冷却水の中に浸かっていて射撃により加熱した銃身がお湯を沸かし、蒸気がパイプを通して外部の缶にひたすら排出さする、という感じでいいのでしょうか。
2.ガス圧作動式のものが見つからないのですが、ショートリコイル式のような銃身が動く物より作り易そうに思えるのですが、反動利用式のほうがガス圧作動式より水冷には適しているのでしょうか。もしそうであれば、銃身とジャケットの間のシーリングはどのようにしているのでしょうか。
 よろしくお願いします。

  1. >1
     概ねその通りでよろしいかと。銃身の発射熱により生じた冷却水の蒸気はバレル・ジャケットに繋がれたパイプから外に導かれる間に自然冷却されて容器(復水器)に溜まるようになっています。射撃が長時間にわたると復水器から立ち上る湯気が敵に位置を教えてしまうこともあったとか。

    >2
     ガス圧作動式の銃は構造上水冷式バレル・ジャケットには不向きなのが主な理由のようです。以下の過去ログ参照↓

    ・http://www.warbirds.jp/ansq/21/B2001711.html

     昔、ガス圧作動式の機関銃で水冷式だと銃身交換が面倒になりそうってな考察をどっかで書いた記憶があるんですが過去ログを探せませんでした(苦笑)
    ブラック・タロン

  2. 昔、こういう話題もありました。

    過去ログ 
    http://www.warbirds.jp/ansq/41/D2001387.html

    軌跡の発動機?誉

  3. 補足
    構造的に・・・という意味は、ガス圧利用銃で必須となるガスの逃がし穴(GAS VENT)及びガス調整器(GAS REGULATO)と、
    水冷ジャケットとの共存配置が難しいからです。

    〜?誉

  4.  どうもありがとうございます。排出する一方なら冷却水の減り具合はどう確認するのだろうとか細かい事が気になって仕方ないです。また、ガス圧作動式のレギュレーターとガスの逃がし口には考えが及びませんでした。銃口付近にレギュレータを持ってきてジャケットはその直後からにしたらレギュレーターが熱を持ちそうだしとか、リュングマン式にして機関部付近にレギュレーターを持って来たら顔に近そうだしとか、妄想は膨らみますが、できるものなら誰かやってますよね。MG34とかM60とかならいくらでも資料があるのに。あの辺のもののマニュアルか資料集かないものかと思う今日この頃です。


  5. >排出する一方なら冷却水の減り具合はどう確認するのだろうとか
    ご存知のとおりバレルジャケットからのびたチューブの反対口を専用の水缶(the water canって手持ちの洋書にはあるんでこれで訳語いいと思う)につっこんで蒸気を回収します。
    というわけである程度缶の水がたまったらそれを戻してやれば、おおむね全部の水がたまっているはずですから減った分は補充される、ということにはなりませんかね。

    ちなみに、ドイツのMAXIM MASHINENGEWEHR 08、08/15共用の水缶↓
    http://www.festungjerseymilitaria.com/images/Camo_water_tin_mg08_2.jpg

    右側にチューブを差し込んで使い、戻すときは左の蛇口様の部品を使うことが見ればご理解いただけると思います。Vickersはいい写真が無かったのですが、水缶のチューブ口に、付属する蛇口様の部品を差し込んで同じようにバレルジャケットに再給水するようです。

    紅葉饅頭


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