20 国産の短射程空対空誘導弾AAM-5はTVC(Thrust Vector Control)で飛行制御されていると記憶していますが、ノズルの可動軸は何本なんでしょうか。以前は2本の可動軸で3次元の機動をすると考えていましたが、BTT(Bank To Turn)を併用するとTVC1軸もあり得るかなと思えてきました。AIM-9XやIRIS-Tの情報もあわせてお願いします。
太助

  1. こちらの写真で見る限り、2軸のようです。AIM-9XやIRIS-Tも同様だと思います。

    http://carview-img02.bmcdn.jp/carlife/images/UserCarPhoto/1189684/p4.jpg

    AP1@やっと出た

  2. IRIS-Tと違って制御翼がえらく後ろまで延びているんですね。貴重な写真ありがとうございました!
    太助

  3. MKです。年明けからHNをMK@2004-に変更しますので、よろしくお願いします。
    (MKが、他の方とダブる事象が出てきましたので)

    AP1さん
    AAM-5の訓練弾の尾部写真、結構鮮明ですね。ご紹介ありがとうございます。

    太助さん
    ノズル後方の可動ベーン4枚で制御するTVCが、昔からの弾道ミサイル(V-2、レッドストーン、スカッド等)や最近のTVC併用AAMで用いられていますね。
    通常の固定ノズルのロケットモーターの後方に付加装置を付けるだけでTVCが実現できるのが利点なんでしょう。

    BTT制御は、ミサイルの例えば4枚の操舵翼を空力的にフルに使おうという考えのものだと思いますが、発射直後などの飛行速度が相対的に低い時、つまり空力操舵翼の効きに関係なく急激な姿勢(飛行方向)変更を可能とするTVCとの組合せの相性の問題もありますね。
    TVCはロケットモーターの推力がある間しか使えませんが、発射後の初期段階で使う方が真価発生と思いますし、発射直後の急激なターンとかが必要なければ、TVCなしのAAMでも十分と思います。
    逆にTVC付のAAMは、仮にTVCを使わなければ重量増と推力の損失だけになってしまいますね。

    ところでAAM-5の形状は、IRIS-Tによく似ていますね。
    ロシアで開発中?の以下のAAMもなんとなく形が似ていますね。(2006年夏の画像)

    http://www.missiles.ru/_foto/AAM_UA/DSC01722.jpg
    MK@2004-

  4. >ところでAAM-5の形状は、IRIS-Tによく似ていますね。

    AAM-5の運用要求を実際に作成した総隊の某2佐殿(当時)に聞きましたが、初期構想ではもっと翼が大きな過激な形状だったそうです。しかし、その形状では空気抵抗でF-15のランチャアダプタADU-407が強度的に持たないことが判明したため、現状の形に落ち着いたとのことでした。
    それでも最大射程はAAM-3の6倍だそうですから、大したものです。
    (まぁ、LOALできることが一番大きいんでしょうが)

    なお、AAM-5がIRIS-Tにそっくりなことは開発元であるGM2室の担当者も十分認識しているようで、担当の某3佐殿はパクったと言われてもしょうがないなぁと自嘲気味に仰っておりました(w
    AP1@やっと出た

  5. >TVCなし
    ASRAAMやPython4なんかが同時期のミサイルにありますね。これらは機動性よりも、前方最大射程距離の延長を狙ったんでしょうか。ASRAAMとAIM-9Xのロケットモータの燃焼時間を比較してみたいです、あと最大射程に達する時間も。
    それとロシアのミサイルは確かにそっくりです。
    太助

  6. >4 LOAL
    発射〜ロックオンまでの飛行経路はどんな感じになるんでしょうか?
    標的が発射母機と同高度にあるとしたら、横からみるとミサイルは水平飛行ですか?それとも高度をかせいで山なり?
    標的との距離でパターンを変更するんでしょうか、疑問が鈴なりです(笑)

    太助

  7. 同じような弾体/ロケットモーターのミサイルでも飛翔のさせ方(飛翔経路)で有効射程が大きく変わってくると思います。
    (AIM-9XなどはAIM-9L/Mより空気抵抗がずっと少ない部分も加味されていると思いますが)

    慣性誘導装置(INS)を内蔵していて、発射前に目標に関するデータが得られるだけでも大きな利点でしょうし、仮に発射後も指令を受けられるようになればもっと良いですね。

    ロケットモーターが推力を発生している間の飛翔経路は、なんでもありかもしれませんが、燃焼終了後は慣性で飛ぶしかありませんね。
    その場合は目標よりも高い高度からの位置エネルギーを速度や運動エネルギーに変換して目標に接近することになるでしょう。
    長射程を狙う場合は弾道飛行が基本ではないでしょうか。高速度で飛翔する場合は空気抵抗の小さい高々度の方が有利ですし、目標よりも高い位置から目標へ接近するのが基本と思います。

    仮にロケットモーターの燃焼時間を10秒とした場合、近距離の格闘戦等で10秒以内の着弾なら、かなり自由な飛翔ができるでしょうね。
    LOALモード等で比較的長距離の目標まで30秒間位飛翔するとすれば、大部分の時間が慣性飛行していることになり、弾道飛行を基本にすることになると思います。
    MK@2004-


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