24 連投すみません。
どちらで聞こうか迷ったのですが、こちらで質問だ出ていただくことにしました。

PHP文庫の「戦術と指揮」を読んでいて疑問に思ったのですが、
「第一次大戦時のアルザス・ロレーヌにおいて、防御側のフランス軍主力が攻撃側のドイツ軍の助攻に対し、正面から攻撃を仕掛けたとき、
ドイツ軍の助攻は撃破されないように気をつけながらこれを拘束するため、遅滞行動をすべきであった」
との記述があります。
古来、撤退戦における損害が一番大きなものになると思うのですが、
この場合の「遅滞行動」とはどういうことなのでしょう?
(焦土作戦じゃないでしょうし……)
春眩燕

  1.  一般的な戦闘で後退・撤退・退却戦で被害が大きくなるのは、一つは後退を強いられるほど劣勢であるからです。つまりマトモに衝突して押しつぶされてるので逃げ出してるわけで、端から負けてるんですから逃げたって被害は出るわけです。
     つまり負けが確定する前に、敵の圧力が低下した瞬間を見計らって後退しちゃえば、被害は大して出ないわけです。
     防御に徹してる側を押しつぶすには大兵力と大火力が必要ですから、攻撃側は膨大なリソースを必要とします。つまり攻撃をするというだけで時間を大量に奪われてしまうんです。
     つまり防御側は、数時間とか半日とか、上手くすれば数日ですが、踏ん張った後に夜陰を待って逃げ出す等をすれば、効果的に「攻撃準備の時間」を使わせることが出来るんです。陣地がもぬけの殻になったからって、すぐさま追撃は出来ません。罠かもしれないし、戦闘体勢で展開していた部隊は行軍に直ぐには移行できません(その為に予備があるんですけど)追撃を企図しても追いつける保証は無いし、恐らく確実に待ち伏せぐらいはあるでしょう。そして待ち伏せに撃退されて、また最初に戻るわけです。新たな陣地との遭遇でまた数日とか潰れるわけです。
     上手くすれば少しずつ後退路を工夫することで、進撃側の針路を捻じ曲げたりとかもできるでしょう(進撃側とて側面に有力な敵部隊を置きたくないですから)
    SUDO

  2. >敵の圧力が低下した瞬間を見計らって後退

    なるほど、敗北による撤退とは根本的に違うわけですね。
    どうもありがとうございました。
    春眩燕


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