56 帝国陸軍の大砲は馬で引っ張って移動したとの事ですが、どの様な構造というかシステムというか、一目瞭然の写真とか資料とかないでしょうか。大砲を分解して馬に積んでる図などは見たことがあるのですが・・・。6頭立てで引っ張るとなると、それなりの装置が必要な気がして。
たま

  1. 呼び水程度に
    http://www.jp-military.com/vip/vip03.html
    http://www.jp-military.com/vip/viphtml/0612-69d.html
    上から4番目の写真。「砲車を牽引する軍馬」と書かれているけど多分牽引状態の三八式野砲ではないかと。
    装置がわかるほどの写真ではないですけど。
    jas1

  2. http://images.google.com/images?hl=ja&client=opera&rls=ja&um=1&sa=1&q=HORSE+ARTILLERY&btnG=%E7%94%BB%E5%83%8F%E6%A4%9C%E7%B4%A2&aq=f&oq=
    SUDO

  3. 機械化前の野戰重砲は、6頭立の巨大な挽馬で牽引しました。3名の馭卒が左列の馬(服馬)に跨って、手綱・鞭・拍車で進行方向や速度を制御します。右側の馬(驂馬)は左側の馬につられて動きます。一番後ろの馬(後馬)には前車の轅桿(木製の頑丈な梶棒)が馬側に直結されていて、後馬の動きによって前車・砲車の方向・速度が決められます。中馬・前馬の轅桿は馬側には直結されていないので、単に牽引するだけです。そこで後馬に最も巨大強力な挽馬を置き、これを馭す事で砲車の運轉をしました。左列の中馬、前馬に跨った2名の馭卒が他の馬を補助的に制御し、さらに前車に乗った砲手が車輪のブレーキをかけたり緩めたりして馭兵に協力しました。)砲車には砲手チームが乗込み、彈藥は前車に積み、各車互いに繋駕(連結)して( ←馬・前車・砲車 )矢印の進行方向に向かって前進します。砲兵独特の間延びした号令口調は、砲車が重いので急には停まれず、直ぐには発進できないためです。砲兵では「とまれ」の号令は「とおお まあーあ れええ」となります。「前に進め」も「まああ ええーえ にいい すうう すうう めええ」となります。長い号令の間に、馭者は手綱やブレーキを引いてユルユルと停止します。単に短い「とまれ」だけでは急ブレーキとなり、隊列の砲車どうしが追突するおそれがあるからです。また前進の場合は、長い号令の節目ごとに、馭者は一斉に馬を制御してユルユルと発進させます。下士卒の砲手は前車や砲車に座り、小隊長は單獨で乗馬して砲の周邊を自由に移動し指揮に任じます。
    歩兵砲、38式野砲など軽い砲は、牽引馬匹が少なくなり、山砲・重機關銃・對戰車銃・曲射歩兵砲に至っては部品・彈藥箱ごとに駄馬の背に載せて運んだり、兵が担いで膂力搬送したりします。
    あるめ

  4. jas1様、貴重な写真の紹介を有難う御座います。たった1門の大砲でこのド迫力ですから、中隊とか大隊とかになると桁違いの凄まじさでしょうね。
    SUDO様、有難う御座いました、色んなサイトがある物ですね。外国の物の写真や絵画が多かったですが、旧国軍も同様な雰囲気と理解しました。
    あるめ様、詳しい解説を有難う御座います。片方の馬にだけ人が乗るというのは面白いです、ついでにみんな乗っちゃえばいいのになんて思ったり。

    皆様、御丁寧な回答を有難う御座いました。文献では服馬とかサン馬とか、前車とか読んだ事はあるのですが、具体的な構造とかが今ひとつ良く解りませんでした。不謹慎ではありますが、故ダイアナ姫の葬儀の時にテレビを見ながら、旧軍の大砲の運用法について「これか、文献と同じだ」と思いながら見ておりました。この度の質問と皆様の御回答で、長年の謎が少し解けた様で感謝しております。

    たま

  5. イギリスで毎年行われている軍のイベントでの動画です
    http://www.youtube.com/watch?v=MzgQbUp2zRE&feature=related

    SUDOさんのリンク先に載っているRHA(王立騎馬砲兵)は今でもあるみたいでこういうイベントで活躍しているみたいです。
    このイベントでの名物アトラクションもついでにあげさせて頂きます。

    ↓人力で9ポンド前装砲を分解組み立てしながらの障害物競走です。
    http://www.youtube.com/watch?v=Rxz4aPoudv8&feature=related
    バーディ

  6. バーディ様、久し振りにAns.Qを見て驚きました。こんなすごい映像があるなんて。もっと早く教えてよー、ってところで感動しました。それにしても技術の継承なのか伝統の継承なのか、素晴らしい様な恐ろしい様な・・・とにかく感動しました。
    たま


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