120 ルガーの1900モデルと思われる拳銃で、左のフレームに「東京瓦斯電気株式会社」、右側には「試験用 拳銃」、上部にはTGEのトレードマークが刻印されたものについて。
この拳銃は、いつごろどんな目的の試験で使われたものでしょうか?
バレルの長さと太さがオリジナルと若干異なるように見えることから、8mm南部もしくは試製弾用に改造されていたように思うのですが、東京瓦斯ではルガーの部品を許可を得たうえで製造していたのでしょうか?

お詳しい方、宜しくお願い致します。
大根

  1. この件の話の出どころが一切説明されておらず質問意図不明で、回答に躊躇するところですが・・・・

    下記HPは、”偽者ルガー”の解説ページです。 PDF 少々重いです。
    ここのPDFを開いて10ページ目中程 6.3項に、正に本件の事が記述されています。

     http://www.leibnitz-online.de/resources/Faked_Luger_Pistols_17.09.04-1.pdf

    関係部抜粋。
    so-called GTE Luger.
    6.3 The GTE Luger is another example of an attempt to deceive. I will point out only the
    most important mistakes, which are the inscription “test purpose pistol”, and the Japanese
    script “Tokyo Gas and Electric Company”. Although the Japanese writing is correct as
    regards Kanji and language, the engraved Kanji are by far too large, and thus are not well
    balanced. Also one can clearly say that the engraving was faked by a younger engraver,
    who went to school after the second Word War, because before the war, in the Taisho and
    early Showa period, as stated above Japanese writing runs from right to left. After the
    war it was changed from left to right, and nowadays it comes natural for anyone educated
    after the war to automatically write from left to right. The Cherry Blossom with the
    inscription GTE is an anachronism because the Cherry blossom was the symbol of the
    Samurai, used by the Army and the Navy and TGE would not have dared to use it
    together with their company logo.
    Furthermore the inscription test purpose pistol would have been in Japanese only for test
    purposes . Why write the obvious ?
    A very important point is that, as stated above private sector companies were never
    involved in arms research and development, thus there was no need nor reason for TGE
    to own and mark a Luger as “Test Purpose Pistol” and to perform tests with such a pistol.


    『民間の武器会社は銃のテストをしません。』と独断偏見も一部見られますが、
    要は、字体のバランスや 左からの文体書き方向、桜マークの刻印存在 等より、
    戦後 実銃ルガーにインチキ彫刻し コレクター向けに珍品金儲けを企んだ贋作と判断されています。

    或いは 今後の他専門家による研究をまちましょう。
     
    以上 

    軌跡の発動機?誉

  2. 軌跡の発動機?誉様
    >この件の話の出どころが一切説明されておらず質問意図不明で

    すみません、言葉が足りませんでした。
    以前にこの銃の写真をネット上で見たことがありまして、気になっていました。
    どこのサイトだったかは忘れてしまいましたが・・

    贋作という可能性は思いつきませんでした。そう考えると確かに納得もいきます。
    文字の向きに関しては十四年式も左から右なので、特に疑問とは思いませんでした。

    資料、ご回答ありがとうございます。
    大根

  3. >1.訂正
       誤:偽者ルガー   正:偽物ルガー ですね。

    さて、>1.で紹介したところは、この研究者の個人的考察です。 
    日本にも 口径.30Luger拳銃は ”パラベリウム拳銃(或いはパラベリューム拳銃)”として既に太平洋戦以前より
    鹵獲品、将校の自費調達 等で少数存在しておりますので、万に1つ東京瓦斯電が研究参考用として入手していても
    おかしい話はありません。
    なにしろ東京瓦斯電は、海軍用南部式大型拳銃を製作納入するなど、海軍と繋がりを持っています。
    後年海軍がスイスSIG社から輸入したベ式短機関銃(SIG M1920)とパラベリウム拳銃は同一弾薬ですから
    東京瓦斯電がパラベリウム拳銃を入手し何か思案したのか色々と想像もされます。

    1度 その銃の画像をみてみたいものです。

    〜?誉

  4. そういえば、TGEは実際には「東京瓦斯電気工業株式会社」のところを銃には「東京瓦斯電気株式会社」とあったと記憶しています。
    南部と一緒で当時会社名が変ったりしたのだろうと勝手に思ってましたが。

    >画像
    もう一度、ネットかPC内を漁ってみます。(もしかしたら、以前使ってたノートに残ってるかも)
    見つけ次第、画像掲示板のほうへ貼り、ここでご報告します。
    大根

  5. 発見しました。
    画像掲示板2へ貼っておきます。
    ご覧ください。
    大根

  6. >.5 TGEルガー画像
    大根さん ありがとうございます。 拝見致しました。
    Parbellum M1900 の珍しい4インチ銃身タイプと判断します。(通常は5インチ銃身)
    旧型ドグルと4インチ銃身より、一瞬 M1900 のCAL.9mmPara タイプであるところの Luger M1902 かと思いましたが、
    フロントサイト形状はM1900の物です。

    さて、彫刻をみますと TGEマークに桜の花びらが付いたものなど お笑いです。
    どーせTGEマークを付けるのに 更に漢字で”東京瓦斯電気株式会社”と社名表示するのも変な話しです。
    漢字の字体も、当時の製品は今で言うところの丸ゴシック体に近いもので彫られているも筈ですが、
    (1文字づつ彫刻するにしても、文字刻印型を製作してプレス打刻するにしても
     丸ゴシック体の方が楽なんです。量産向き)
    この物件は明朝体に見えますね。  小生も やはり後年の贋作と判断します。

    〜?誉

  7. やはり、改めて見てみると変なところだらけでした。
    ベースの銃は、現在かなり高価なものだと思いますが・・・・・
    大根


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