158 H&KのMP5について質問です。
MP5のマガジンはバナナ型というんでしょうか曲ってますよね。
旧型はストレート型でその後の改良であのバナナ型マガジンになったと
読んだことがあるのですが、9mmパラべラムのストレートの弾を使用する
のにバナナ型マガジンにする理由があるのでしょうか?
ひょっとして、デザインがカッコ良いだけとか?

ダバオ

  1.  実弾ダミーカートか大きめの写真をじっくり見れば気付くかと思いますが、9mmパラベラムの薬莢は完全なストレートではなく、ほんの少しテーパーがかかっています。このため、給弾をスムーズにするためにMP5のマガジン形状は棒型からバナナ型に変更されました。
    ブラック・タロン

  2. >Q.バナナ型マガジン BANANA MAGAZINE
    日本のマニアは昔からよく この言い方をしますが、世界的にはあまり通用しません。
    "CURVED MAGAZINE" カーブドマガジンが世界一般(世間一般)の言い方です。
    試しにグーグル検索等で どちらのキーワードがヒット数が多いかで解ります。

    さて、現代の弾薬・薬莢というものは大概にテーパー(円錐状)ですので 曲がったマガジンの方が給弾抵抗が減り
    作動安定性が良いのは一目瞭然ですが、ストレートマガジンを採用するか、カーブドマガジンを採用するかは、
    見た目のカッコ良さや給弾スムーズ等だけの単純な話ではありません。

    ◎サブマシンガンの操作形態に大きな関係があります。

    サブマシンガンの通常射撃操作は、利き手で引き金グリップを握り 空いたもう片方の手で銃前方を支えますが、
      ・その空いた手でマガジンを握らせる場合は ストレートマガジンです。
      ・銃身下のグリップ(フォアエンド)やストックの延長部などを握らせる場合のみ、
       カーブドマガジンが採用出来ます。 曲ったマガジンを握って安定した射撃はし難いのです。

    又、使用弾薬が特に先細りの物、所謂ボトルネックの7.62MM トカレフ弾や 8MMナンブ弾 等は
    さすがにマガジンを曲げるしか有りませんので、カーブドマガジン採用が優先され、銃本体の形態・操作性が
    後になります。 ロシアPPSH41系、日本100式短機関銃 両者共マガジンを握らせる銃ではありませんね。

    ですから、そのサブマシンガンの外観・形態を見れば・・・・
      ・はっきりフォアエンド付銃なのに ストレートマガジン採用。1970年代 H&K MP5。 
      ・逆に マガジンを握らせる形態なのに カーブドマガジン採用。 MADSEN M1953、中京85式、ロシアPPS43。

    これらメーカーが その当時サブマシンガンに不慣れな事が見て取れます。

    ※世間一般に 100式短=日本の銃器だから を馬鹿にする傾向がありますが、しっかりと考えられている部分も有るんです。
    又、サブマシンガンの元祖と言われる イタリア "ビラールぺロサ"が 既にカーブドマガジンを採用している事に
    先見性を見てとれます。

    但し、カーブドマガジンの設計はやや難しいのと プレス金型に費用がかかります。
    或いは 既存のサブマシンガンのマガジン流用などで、あえてストレートマガジンを採用する事は多いに有り得ます。

    最後に下記補足します。
    カーブドマガジンはせっかく給弾スムーズを目的としたものですので カーブドマガジンの全てが
    2ポジションフィーディング(ダブルフィーディング)だという事実も述べておきます。
    繰り返しますが100式短も同様です。


    以上 長文、またまたの定説覆し、失礼しました。

    軌跡の発動機?誉

  3. >2.誤字訂正します。

    誤: 中京85式

    正: 中共85式・・・中国共産主義 85式短機関銃。 http://world.guns.ru/smg/smg73-e.htm

    蛇足ながら追記。
    英国の ステン、パチェット、スターリングの、マガジンと銃形態の変遷を見てみるのも面白いですよ。

    〜?誉


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