421 お世話になります。

有る雑誌で、
「ドイツ軍からG36は200発の連射で使い物にならなくなる程精度が下がる」と読みました。

数年前のダストテストで、機関部が同じXM8がトップを取りましたが、これを考えると上記の情報は矛盾していないでしょうか?

いつもHK関連の質問で申し訳有りません。
HKの大ファンなので、、

よろしくお願いいたします。
初心者

  1. まず小火器一般論として、現代の銃は一発射撃する毎に銃身温度は1℃づつ上昇します。
    粗く考えれば200発連続射撃すれば200℃、300発連続射撃すれば300℃ 銃身温度は上昇することになり、
    銃身=鉄パイプの内径・外径も熱膨張で大きくなるのは必然であります。
    銃身内径が大きくなれば、弾丸とライフリング溝の食い込み量が浅くなり温度上昇が大きい極端な場合は、
    弾丸がスポッと抜けて飛んでしまうことになります。

    さて、G36の銃身外径/内径寸法は大凡、銃口より150mm位の位置でφ14.0/φ5.6であり、
    仮に200〜300発射撃=200〜300℃加熱された時の径方向の膨張寸法は理論計算上(鉄膨張係数α=11X10^-6)として
    0.02〜0.03mm程度と考えられます。

    ここで、5.56mmの内径基準寸法は、ボアダイアφ5.56、グルーブダイアφ5.69 であります。
    新品の銃身でしたら、この程度の内径寸法拡大は無視できますが(ライフリングが食込む)、
    仮に数千発射撃使用の銃身では摩耗減寸していますので、ライフリングの食込みも中途半端な状態で銃口離脱→
    横転弾となる事が充分考えられます。

    さてさて、米軍アサルトライフルの銃身外径/内径寸法は 大凡 M16A1=φ15.9/φ5.6 , M16A2=φ19.0/φ5.6 であります。
    同加熱量なら 銃身=鉄パイプが太い方が温度上昇しにくいというのは自明ですからG36よりM16系の方が
    連続射撃に強い(耐える)と言えます。 XM8の銃身太さは御自分で調べてみてください。

    小職の少ない射撃経験の事ですが、AK47を30発x4〜5弾倉位連続射撃したら木製フロントハンドガードが
    素手で持つのがやっとな位の熱さとなり、木部の焼け焦げの臭いまでして来ました。

    要は G36、M16、AK47 どれも50歩100歩であります。 銃身交換容易な軽機関銃ではありません。
    アサルトライフルは200〜300発連続射撃は慎む使い方をすべきものであり、40〜50発/分が適切な持続発射レートであります。

    以上 銃身熱膨張よりの考察としました。 熱変形=銃身曲がり 等も考え得る事でしょう。

    軌跡の発動機?誉

  2. 軌跡の発動機?誉様、
    回答有難う御座いました。

    なるほど、数十発の連続射撃は軽機関銃の仕事な訳ですね。
    良い知識になりました。
    初心者


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