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航空機搭載のIRSTはどの程度の目標角度分離性能を持っているのでしょうか。 複数のIRSTを、機首ではなくて機体/機翼に配置したら前方への測距ができないのかなと思っていますが、IRST自体にそれだけの性能はないのか気になっております。 情報元の国・時代は問いませんが、なるべく新しいIRSTの性能が知りたいです。よろしくお願いします。 太助 |
- 質問者です。
目標角度分離性能がどういった単位で示されるのかもよく知りませんが、概ね0.1ミルより大きいのか小さいのかだけでもわかると助かります。
太助
- 0.1見るというのがいったいどういう要求なのかをお考えいただけば答えは自ずからでは。
現代のFCレーダーでさえどの程度の方位分解能があるかご存じでしょうか?
艦船ファン
- >2.
0.1見る → 0.1ミル ですね
艦船ファン
- 書き込みご苦労様です。
FCレーダの方位分解能ですか、どのくらいなんでしょうね。ところで、レーダに言及されているということは、レーダとIRSTで方位分解能に明確な優劣があるのですか?優劣があるのであれば、
1)原理面から
もしくは
2)実績値を挙げて
解説して頂けたらありがたいのですが。
太助
- レーダー、IRST、ESMに関しては一般的に以下のような特徴があります。
距離把握能力: レーダー > IRST = ESM
角度把握能力: IRST > レーダー > ESM
編隊把握能力: IRST >レーダー = ESM
機種識別能力: IRST = ESM > レーダー
ECCM性 : IRST >ESM >レーダー
非探知性 : IRST >ESM >レーダー
それぞれ、単独で存在するものでなく、互いに補い合ってさらなる高精度化を目指すものです。F-15近代化においても、将来的にはデータリンク等の情報も含めて全ての情報を一元化して表示する提案がなされています。
また、AAM-4の中間誘導用にF-15近代化で新たに搭載されたIRSTを用いる試みが為されているようですね。
AP1@50肩
- AP1さん、ご無沙汰です。
回答ありがとうございます。
なるほどIRSTはレーダよりも目標角度分離性能が高いんですね。
ところで、現代のレーダとIRSTはどの程度の目標角度分離性能があるのかご存知ですか?書き込んでも構わない範囲の情報となると諸外国のものになると思いますが、よろしくお願いします。
太助
- >4.
レーダーやIRSTの原理・機構をお考えいただければ、0.1ミルなどという方位分解能が追求できるかどうかという基本的な話しですね。 お知りになりたいこの数値が何から出たのか判りませんが。
艦船ファン
- それからAAM-4の中間誘導用にIRSTの情報を利用ですか。これもIRSTの情報単体で誘導できる訳ではないと思いますが、低RCS目標への対処の第一歩ですね。
p.s.書き忘れましたが、IRSTを使っての測距は不可能か?が本設問のスタートでした。これについてはどんなものでしょうか。
太助
- >IRSTを使っての測距は不可能か?
比較的無難なとこではこれですかね。ボーイングがF/A-18E/Fの売り込み用に作成した資料の一部ですけど、レーザーレンジファインダーを用いずに追尾目標の受動的距離測定ができると謳われています。
http://paper-wasp.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-86fd.html
IR-FPAの導入等で目標を"かたち"として捉えることができるならば、距離分解能はレーダーやレーザーのようなアクティブセンサに劣るとしても距離測定は可能でしょう。
AP1@50肩
- なるほど、やはりデータベースと照合しての測距に落ち着きますか。どの程度の距離まで対応しているのか気になるところですね。
どうもありがとうございました。
太助
- 追記します。
情報元が確かなソースではないんですが、0.0143°≒0.25ミルのIRSTまではあるんですかね。
http://sistemasdearmas.com.br/ca/irst.html
かなり怪しいサイトですが。
あと、FCレーダとIRSTを比較すると、波長が3000倍ほども違いますから、普通に考えたらIRSTの方が測角性能は良いだろうと思われますが、>>2で「FCレーダーでさえ、、、」との書き込みがありましたので、モノパルス測角を使えばレーダはIRSTよりも高精度測角ができるのかなと勘ぐっています。IRSTとレーダの波長の関係を理解しない只の書き込みの可能性もありますが。
太助