545 砲一門の運用には、何人くらいの兵員が必要なのでしょうか?現代陸軍で一般的な155ミリか203の自走榴弾砲か、MLRSの想定でお願いします。
スピリット

  1. 砲を1門だけ使用することはまずありません。また、弾薬の補給部隊のみならず、観測部隊、現在ならば観測用のヘリコプター、対砲弾用のレーダまで必要です。そのへんを詰めて、また何故かかる質問をなさるのか、何故かかる疑問が生じたのかも記載して質問をなさったら如何でしょうか。その方が、ずっと有効な回答を得られると思います。
    UK

  2. バッテリー単位の運用ではなく砲あたりの要員ですから答えは単純で、FH70の場合は1門あたり8人です。
    BUN

  3. この動画がわかりやすいかと思います。

    https://www.youtube.com/watch?v=wCXqcBpURZE

    このM777は最新式の155ミリ榴弾砲で、「最低5人で撃てる」という触れ込みです。確かに撃つ瞬間に砲の周囲にいるのは5人のようです。しかし右で砲弾を装填している兵士は2人でローテーションしていますし、左からバケツリレーのように薬嚢を渡している兵士がふたりいます。戦闘での損耗を考えると、いくらか余分の兵士がいるのはむしろ普通ですし、いたらいたでいくらでも仕事はあるわけです。

    M109 155mm自走榴弾砲は乗員6名で、1名は操縦手ですから5人で砲を撃っている勘定になりますが、車内の手の届くところにある砲弾を撃つにはこの人数でいいわけです。しかし最新の編制装備表(OTOE)によると、M109A6(PALADIN)1両につきM992野戦砲兵弾薬支援車(FAASV)が1両追随して、随時弾薬を補給します。指揮中隊なども含めて、18両のM109を持つ野砲兵大隊(155mm、自走)は507名から成ります。ですから特定の砲のために働いている人間だけで1門あたり25人くらいいる……というのが大雑把なイメージかと思います。

    http://fas.org/man/dod-101/army/unit/toe/06365F000.htm
    マイソフ

  4. 既に通常運用時の回答は出揃っていますので蛇足となります。

    FH70の場合、BUN様が仰るように1個砲班に編制通り8人いれば砲の陣地侵入・陣地工事などがかなり容易になります。

    しかし、一度陣地進入が完了し、射撃準備を整えてしまえば6人で操砲したとしても射撃速度はあまり変わらないかと思います。
    ただし、持続的な射撃となれば弾薬の準備や運搬が必要になるのでマイソフ様が挙げてくださった動画のように交代で行う必要が出てくるかと思います。(動画では一人で155mm砲弾を運んでいますがあれはあの砲弾がFH70でベーシックなM107より軽いのか、装填手に体力があるのでしょう。)

    現実的ではありませんが、陣地進入が完了した状態のFH70を操砲して射撃まで行うには少なくとも2人いればなんとかなりますし、砲弾さえ1人で装填できるのであれば1人でも可能です。(照準要領を知っているのが前提ですが)

    現実的に考えてみると、戦闘中に班員から行動不能者が発生したとして、4名になるまではなんとか射撃要求(号令)に応じた射撃が可能かと思います。


    なお大幅に自動化されているMLRSならば陣地進入さえ完了していれば時間はかかるでしょうが1人でも発射まで可能かと思います。
    11年目のROM者


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