計算方法はいろいろあって時代とともに計算方法も違ってるんですが、私の記憶にあるのは大きく分けて２つ。

一つは・・・地球上のすべての核弾頭の破壊力（TNT爆薬○トン相当っていうやつ）を合計して地球人類の人口で割ると、一人当たり爆薬○○kgになる。人一人殺害するのに1kg使ったとしても地球上の人間すべてを○○回以上殺せるということになる・・・というもの。

もう一つは・・・核攻撃を行うと当然大規模な火災が発生し、膨大な塵が大気中に舞い上がって日光を遮り、いわゆる「核の冬」と呼ばれる状態になる。この核の冬を起こすのに最低限必要な核弾頭がミサイル原潜およそ５隻分に相当し、地球上の核弾頭すべての○○分の一にあたる。地球が核の冬になれば文明社会は存続することは絶望的なので、地球上の核すべてを合わせると地球を○○回滅ぼせることになる・・・というもの。

　一つ目の計算方法は割と古くからあったんですが、質問文でも指摘されているように全世界にくまなく落とせるわけではない以上非現実的な話でしかなく、ほとんどの人は真剣には受け止めませんでした。
　二つ目のほうは１９８０年代ぐらいに広まったもので、核戦争が起これば戦争当事国以外であっても甚大な被害をこうむることが明らかにしました。これによって核開発競争に歯止めをかけ、国際的な核軍縮への流れを後押ししていたような印象があります。
おうる