573 『俺たちに明日はない』や『アンタッチャブル』など1920年代・30年代を描いた映画では、ギャングだけでなく警官もトミーガンを持っていますが、1970年代に流行った刑事アクション映画では、警官が機関銃を持っているのは『マックQ』ぐらいだったと思います。
アメリカの警官は機関銃を使わなくなったのでしょうか?
それとも、やたらと機関銃を使うのは映画の話で、実際にはあまり使っていなかったのでしょうか?
PIAT

  1. 私が考えますに、1920〜30年代でもトミーガンはあまり使っていなかったと想像しています。理由は自動火器が高価だったことです。
    兵頭二十八『たんたんたたた』によると、三十八年式小銃が40円〜85円だった当時、南部十四年式拳銃は75円〜90円、十一年式軽機関銃は600円〜700円もしたそうです。
    トミーガンの価格は書いていませんでしたが、ボルトアクション・ライフルやポンプアクション・ショットガンよりもずっと高価で、密造酒で儲かったマフィアぐらいしか買えなかったのではないでしょうか?
    ボニーとクライドのような強盗がトミーガンを使うのは少数例であり、対抗する警察も機関銃を装備するのは少数例だったと推測します

    PIAT

  2. 小職は警察関係は専門外ですので 現在の米国警察機関、公的保安機関が米国連邦法 或いは州警察法に基づく
    法律上所有可能な高性能自動火器については詳しくありませんが、現実 ショットガン他、
    M16/AR-15系9mmSMG をパトカー搭載や警察署内、SWAT部隊等 所有しているのは 衆知では有ると思います。
    場合によっては もろ223口径ライフル弾です。

    さて、質問者PIATさん自ら1920〜30年代当時は「トミーガンはあまり使っていなかったっていなかったと想像」
    と見解されておりますが、少なくとも ギャング団に対抗する最大機関 FBI では相当数のトンプソンを所有、訓練しております。
    ttp://www.firearmstalk.com/The-G-Mans-Tommy-Gun-Q-Course.html

    又、ボニーとクライド射殺時のFBI対抗銃は(映画では)トンプソンSMGどころか、
    史実は軍用ブローニング BARを数丁使用したものであったと思います。
    あとは警察関係、ギャングストーリーに詳しい方のフォローを待ちましょう。

    軌跡の発動機?誉

  3. >2.補足。ボニーとクライド達も その時ブローニングBARを彼らの車に積んでいた事は記録フィルムに映っておりますが、
    公安側も事前にその情報入手し対抗上BARを持ち込み使用したものと思います。
     
    〜?誉

  4. それはドラマの舞台が単純に違うからです。

    1970年代の刑事ドラマは階級や役職でいえば普通の刑事や警部です。
    普通の刑事は普段は拳銃しか所持していません。あっても車載にショットガンですかね。それ以上の武器が必要な犯罪者はSWATの出番となります。
    普通の刑事が活躍するドラマが人気だったのでトミーガンとかは必要なかったということです。

    なお、補足すると

    @「俺たちに明日はない」でボニーとクライドを射殺したのはテキサス・レンジャーの4名です。ルイジアナ州警察も2名いましたがメインはレンジャーであったことは確かですね。FBIは関与していません。

    A「アンタッチャブル」のエリオット・ネスは財務省酒類取締官です。FBIはこれまた関係ありません。刑事でもありえません。

    B「マックQ」のマックは私立探偵です。警察では取り締まりに限界があるため私立探偵になって撃ちまくるという物語です。

    ということで、この3つのお話の主人公は警察官ではありません。
    灰色狼


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