617 第二次大戦時のドイツ空軍の制服について2点お尋ねします。
@降下猟兵のスモックの着丈が長すぎるのではないでしょうか?
 膝近くまであり、降下時にはバタつかないように太腿に巻き付けていますが、邪魔ならば、短くすればよいと思います。
 ちなみに、英軍や米軍の降下服の着丈は尻が隠れる程度です。
A戦闘服のズボンが太すぎると思います。
 wikipediaでケッセルリンク元帥やモルス少佐の写真を見ると、まるで鳶職か昔の不良のような太いズボンを履いています。
 海軍ならば、海に落ちた時にズボンを脱ぎやすい利点がありますが、空軍では利点が思い当たりません。
 服地が貴重な戦時に長すぎる上着や、太すぎるズボンを採用した理由はなんだったのでしょうか?
PIAT

  1. @は装備品がパラシュートに絡まないようにするためです。そのため、装備品を覆うためにはあの長さが必要でした。もっとも、着地後は装備は当然スモックの上に付けます。

    Aは降下猟兵の降下ズボンを履いているからです。元帥は前線視察の写真を見る限りではほぼ履いていますね。周りが制服でも彼だけ降下ズボンという写真も多いですね…お気に入りだったのかもしれませんね。動きやすいですから。少佐の方は言うまでもないでしょう。

    では、なぜダボダボなのかと言いますと…
    1)ドイツ軍の降下は着地時に肘と膝をつくため、ズボンの下に膝に分厚いプロテクターを着用するからです。後から降下ズボンの上から装着でもOKに変わっています。理由は推察しますと…これ私、レプリカを持っていたのだけれども、金属が仕込まれていてサイズが合わないとそれなりに痛いんですね。多分、ドイツ人も痛かったのではないかと推察しています。

    2)また、着地のときに破けたり、突っ張りのために動きが阻害されないように、緩く作られています。カーゴパンツがしゃがむことが多いためにユルユルに作られているのと同じ理由ですね。
    Tokyo-Rose

  2. Tokyo-Rose  様

    早速 回答をいただき、ありがとうございます。

    ケッセルリンク元帥が降下ズボンを愛用していたというのは、面白いですね。
    ジョン・トーランド『バルジ大作戦』によると、英軍のモンゴメリー元帥も空挺部隊の降下服を愛用していたそうですから、元帥になっても落下傘部隊にあこがれたのでしょうか。

    @について再質問させていただきます。
    装備品が落下傘にからまないようにスモックを着るならば、短い降下服を着る米軍や英軍と独軍とは装備が異なっていたのでしょうか?
    PIAT

  3. https://books.google.co.jp/books?id=kmd1CwAAQBAJ&lpg=PA13&ots=mtyrGVQ_gT&dq=%E6%9C%80%E5%BC%B7%20%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%AD%A9%E5%85%B5%E8%A3%85%E5%82%99%E5%9B%B3%E9%91%91&hl=ja&pg=PA3#v=onepage&q&f=false

    ↑にアメリカ軍空挺部隊の装備が図解で載っていますので、こちらを見たほうが良いかと思います。
    あと、バンド・オブ・ブラザーズではウィンター氏がレッグ・バッグに装備を一式入れていたら失くしていまい、武器が銃剣のみとなり、エライ目にあったと回想していますので、部隊によっては、そういったものも利用したのでしょう。

    イギリス軍の装備はこちらの動画を見ていただければと思います。
    https://www.youtube.com/watch?v=VaSn-i7E4nE



    Tokyo-Rose

  4. Tokyo-Rose 様

    詳細な情報を提供いただき、ありがとうございました。
    PIAT


Back