647 南部一四年式拳銃、九四式拳銃について質問です。日本軍では護身用途として、拳銃が本部勤務者、歩兵隊士官、戦車兵、航空兵etc...配備されていますが、実際には一四年式、九四式共に拳銃として役に立ったのでしょうか?また日本軍は鹵獲した拳銃を使用してるみたいてすが、鹵獲した拳銃はアメリカみたいに見つけた者が使用できる、といった具合でしょうか?
はむ

  1.  役に立つとはどういうことでしょうか。「護身用途として」とお書きになられているので、護身として役に立ったかという意味かも知れませんが、どの程度まで使われたら役に立ったと言えるのか不分明です。そして、指揮官が拳銃を持って交戦するというのは、とんでもない状況で、まず負け戦です。
     そのような状況の中では、役に立つとは思えません。部屋の反対側から撃ったら、まず当たらないと亡父が申しておりましたが、そのようなものでは、小銃の射程や命中精度に対抗できるわけがないからです。648にも関連しますが、指揮官は、兵器を操作する兵員を指揮するから指揮官というのであって、自らが兵器を操るわけではありません。したがって、役に立ったとするのなら、辛辣な物言いになりますが、自決用としてということではないでしょうか。戦車兵、航空兵にしても同様です。
     ただ、士官が丸腰だと困るだろうから(他にも権威づけというような理由も考えられますが)という理由で持っているだけです。実際、将校の持つ拳銃や軍刀は軍装品扱いですので、自弁です。士官用の拳銃は、兵器と考えられていなかったのです。
     これに対し、下士官と兵員の持つものは官給品です。したがって、鹵獲された拳銃も、そのような形で給付されました。当然、勝手に自分のものにすることはできないということになるのですが、「戦利品」として持って行った者も多いのではないかと思われます。ただし、「戦利品」云々は想像です。
     参考 http://ansqn.warbirds.jp/logs-prev/D001/D0000202.html
     
    hush

  2. 護身の意味がいまいち不明です(不心得者の部下からか敵兵の肉薄か)。
    同じく「役に立ったか」で、恐縮の孫引きです。
    元英王立軍事大学歩兵武器科教授John Weeksが著書で、いいかげんな訳ですが、
    「知り合いのある将軍がいうには『WWII中に拳銃で死んだのを見たのは30人だった。そのうち29人はわたしの部下だった。暴発や安全への不注意だった』と。これはまさに拳銃の軍用価値を評価している」

    冨田

  3.  92式重機関銃を操作する人々もまた拳銃を持ってたそうですが、その銃座近くに敵兵が来た場合に拳銃を撃ったと言ってました。
    板野ファン


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